数寄の庭「鞍馬石」から paris

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数寄の庭から「鞍馬石」 kyoto

 

庭造りの勉強を独学で進めている。帰国時に「鞍馬」で拾った小石だけが頼りだ。

京都の隠れ家「鹿ケ谷」改築中の棟梁から裏庭基礎工事完了の伝言と写真が届いた。

 

前回帰国時に貴船から鞍馬寺への山路を歩いた。丁度、「落ち椿」の季節でもあり

木漏れ日の林道の奥に散る椿がとても綺麗だった。途中、相棒が「鞍馬」の思い出

にと小石を拾った。パリに持ち帰った此の小石が、裏庭との縁を結んでくれた様だ。

改築工事をお願いしている棟梁からサプライズのプレゼントで裏庭の基礎工事迄を

手助けしてくれるとの「助け船」が先日の連絡で届いた。費用の関係で釣人自身で

手掛けるとの約束に、プロの庭造りの基礎工事が加えられた。基礎工事完了の写真

を見て釣人と少年は目を丸くして、相棒は手を叩いて喜んだ。玄関の「靴脱ぎ石」と

裏庭の踏段に「鞍馬石」がそっと使われていた。『踏段に鞍馬石と丸石アクセント、

見切り石は庭園の緑との境を示す見切り石です。丸置石の隙間は那智黒石を敷いて

有ります』とあり、奥には工事敷地に在ったと言う中型石が並べられ、其の横に

小ぶりの蹲(つくばい)が据えられていた。言葉足らずの釣人の熱情を聞き取っていて

くれたのだろう。このサプライズには、嬉しい以上に、棟梁の器の深さに感服した。

『裏庭基礎工事は此れですべて完了です。お手入れの必要となる草木はお任せ工事

として残して有ります。イメージを広げて頂き、緑を増やせば立派な庭園になると

思います』と伝言は続いた。棟梁から宿題を頂いた。「数寄の庭」勉強を始めたい。

 

 


深秋「ルビー色」 paris

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秋深まる「ルビー色」 paris

 

朝方の冷え込みを実感する。市場には冴える秋色が目立って来た。

時折の九月雨を伴いながら秋が深まっている。冬を前に色づきが始まる。

 

縁の遠い色と思いきや、釣人にはしばしば強いインパクトを及ぼす色である。

体側の「朱点」、高級竹竿に巻かれた「赤糸」、ジャンプで見せた「鰓色」... 、

思えばかなり衝撃を受けて来た色だ。自然は何故?秋に色づかせるのだろう?

冬を前に生き残る方法を示唆してくれているのだろうか? 市場が色づき始めた。

さぁ、厳しい冬に備えよう。川が閉まり、流れは野生鱒の初恋の季節を迎える。

 

 


秋の散歩道 paris

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秋の散歩道 paris

 

街中バスティーユ〜東隣ヴァンセンヌ森への散歩道(Promenade de Plante)。

以前の線路跡を改修した「緑の散歩道」は、もうすっかり定着した感じだ。

 

高架橋跡を改修した事もあり、散歩道からの眺めが良く、気持ち良い緑の風を

味わえる。当初はまだ若く不自然であった植栽も今ではしっかりと根を張り、

もうすっかり緑の散歩道と呼ばれている。高架橋の下は、職人達のアトリエや

ブティックの空間で、行きと帰りで、緑の散歩と職人の作品が上下で愉しめる。

季節で変わる園芸もいいが、東洋を感じる素朴な竹藪の一角は釣人のお気に入り。

緑のトンネルを潜りながら、一足先に「哲学の道」を思い浮かべて一服している。

 

 


助け舟 paris

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助け舟 paris

 

九月の雨が晴間に続く。小雨を伴いながら季節は秋へ移ろうとしている。

京都の隠れ家「鹿ケ谷」改築工事をお願いしている棟梁から吉報が届いた。

 

釣人は少年が住むマレ地区の屋根裏部屋を訪れた。七階の最上階へ一気に

駆け上る。少年へ逸早く伝えたい吉報が今朝京都の棟梁から届いたのだ。

『当初のお約束では裏庭はご自分で造園されると言われておりましたが

入居後、石、砂、砂利を運搬する事は重労働で大変な作業となります。

一般の方でも出来る苔や植栽をお任せし基本的な下地だけは作って於きたい

と思っております』との伝言に施工中の写真が添付されて送信されて来た。

 学生時代に鍛えた脚力だけは自信があったが、さて、どうしたものか?と

思案していただけに、此の助け舟には心底感謝した。早速、少年へ伝えたい。

これで本来得意とする細部の作業へと集中出来る。いよいよ勉強が必要だ。

これぞ水を得たカエルの歓び!と釣人はひとつジャンプした。感謝したい。

棟梁には心の奥底迄を読み取られている様だ。只々、東を向いて合掌する。

 

 


秋晴れ時々の整理 paris

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晴れ時々整理仕事 paris

 

たった一人の時を逃さず、そっと整理を始める。まづは、小型リールから ... 。

鱒川用スタンダード #4 〜#5 ラインにと ... 、若き熱情の余韻、夢の音を聴く。

 

一つ一つが旧型だが、皆んな素性が良く、共に思い出を分かち合った戦友達だ。

それにしても集まってしまった。この後に、中型、さらに、サーモン用大型と

数を増して加わる。もう、テーブルには収まらない。右手、左手には多過ぎるが、

唯ひたすらの熱き夢の跡。毎回、一人きりの時を見計らっては頭を掻く事になる。

懐かしい音が今も元気に響いて来る。友情の至福の時へ、罪はないと弁解する。

「 en souvenir des exellents moments passes ensemble ... 」J.M.DUBOS

師匠の言葉を釣人は自分流に「共に過ごした思い出のために ... 」 と理解した。

青く熱き日の思い出が在る。其々のクリックを聴く度に、一瞬の煌めきが蘇る。

 

 


停車中 paris

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停車中 paris

 

夏が去り、秋が始まった。夏仕事は無事完了。作業で出た廃材を始末した。

秋の一時帰国は予定延期で来年へスタンバイ状態。自宅整理に取り掛かる。

 

自宅内装工事に集中していたらいつの間にか季節は秋を迎えた。外出時には

長袖上着が必要になっている。朝市には色づいたカボチャや茸が山盛りで

夕食を楽しませてくれる。一旦、作業道具類を地下室へ戻し、室内の整理を

始めた。暫くセルフリペアをやっていない。窓を開けたら秋風が入って来た。

風が「旅に出よう」と誘って来る。相棒と相談してインターネットを覗いた。

 

 


秋空 paris

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秋空 paris

 

激暑が余り無く秋を迎えたせいか?紅葉前にまだ夏葉が多く残っている。

夏仕事は何とか順調に進んだ。散歩に出ると秋空が淡く高くなっていた。

 

お盆が過ぎ秋分を迎えようとしている。目覚め時の窓明かりが随分と暗く

なり始めた。昨晩は肌寒くなり、今秋初めて居間のヒーターを ON にした。

夏場のパリ我家内装工事は最後に残した部屋、暗室壁下地も終え、遂に

最終の壁塗装を残すだけに漕ぎ着けた。近づく秋に急かされてギリギリの

セーフと言った状態だ。京都の隠れ家「鹿ケ谷」改築工事は、現在予定を

遅れて進行中だ。外構が 9月末に終了予定だが、その他にまだまだ作業が

残っているので、完成は来年春前では?と釣人は予想している。秋前に

計画していた一時帰国を少し遅らせて再調整しようと考えている。秋空が

高くなって来たので、ふと湧いた時間を大切にゆっくりと味わってみたい。

 

 


剃られた眉毛 paris

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眉毛 paris

 

Japan チーム奮戦ぶりを TVで応援した。何か不自然な印象が後味に残った。

刺青や奇風な髪型が増えているが、チーム全員の単一な顔作りは奇妙だった。

 

日本を離れて海外に滞在していると母国チームの奮戦ぶりには気合を入れての

応援となる。少年と相棒を呼んで TVで観戦した。勝敗は時の運、悔しさも

時の肥やしになるだろう。闘いぶりに清々しい気合や逆境と向かい合う勇気と

言ったモノを求めてしまうものだ。観戦後何か不自然なモノを感じ取ったのは

果たして釣人だけだろうか?「誰かの演出か指示が加わっているのだろうか?」

揃ってチームの全員が「眉毛を細くトリーミング?」している。顔によっては

凛々しくなる場合もあると思うが、男子チーム全員が同様な「細眉」となると

インターナショナル感覚では、不自然と言うより、正直な感想は異様だった。

個性とは各自各々の違い。カッコイイ 反抗心に期待して選手の応援を続けたい。

 

 


路地 paris

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路地 paris

 

気付くとパリで四十年程を過ごしていた。月日は『光陰矢の如し』と流れる。

様々な表通りを歩き、時には裏通りや路地にも足を運んだ。この街を歩く。

 

随分以前になるが自称パリジャンを名乗る若者からパリを訪れる観光客は

本当のパリを知らないと言われた事がある。何故かこの一言に「ズシン」と

来た思いがある。この街に随分長く、その若者よりは長く住んで来たのだが、

自分には見えていないパリの内面が在るのかも知れない ... 。と思い当たる。

初めての流れに竿を入れて其れなりの釣果を得たとしても、其の流れには

様々な先行者の痕跡や軌跡が刻まれているものだ。其処に生き続ける魚達は

訪れる釣人とは全く違う視点で見つめている事だろう。恋に破れた若者や 

お酒に酔った中年や、体の弱った老人、駆けっこの速い子供達 ... 、表通りと

一味違った路地を様々な人が毎日通り抜けて行く。釣人も其の中の一人だ。

パリ、この小さな街には、生涯を歩き廻ってもまだ足りない程の路地が在る。

 

 


花と団子 paris

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花と団子 paris

 

花か?団子か?どちらを選ぶか、其れが問題だ。ラブレター(毛鈎)の書き始め。

9月の満月は過ぎてしまったが、食欲は真っ盛り。やはり、... は、捨て難い。

 

毛鈎を巻き始めると「ダビングする or ダビング材 」と言う新語と出くわす。

糸に捩り合わせて巻き付け、ボリューム感や生物らしい質感を演出する為の

材料だ。主に獣毛、特に繊細な産毛の様な繊毛が善しとされ使われている。

昔からアザラシの赤ちゃんの産毛、モグラの体毛(毛の間の繊毛)、想像圏外の

モノには豚の睾丸に微かに生える繊毛こそがベスト などなど、先達の探求ぶり

にすっかり脱帽だ。果たしてその効果は、野生魚のご機嫌次第となるのだから、

全くこの釣りは奥深い。己のラブレター(毛鈎)に相応しいと思われる心伝わる

素材に夢を託す。釣人の体験では、花と同様に、思わぬ出来事と遭遇出来る。

 

 


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