JUGEMテーマ:日記・一般
庭造りの勉強を独学で進めている。帰国時に「鞍馬」で拾った小石だけが頼りだ。
京都の隠れ家「鹿ケ谷」改築中の棟梁から裏庭基礎工事完了の伝言と写真が届いた。
前回帰国時に貴船から鞍馬寺への山路を歩いた。丁度、「落ち椿」の季節でもあり
木漏れ日の林道の奥に散る椿がとても綺麗だった。途中、相棒が「鞍馬」の思い出
にと小石を拾った。パリに持ち帰った此の小石が、裏庭との縁を結んでくれた様だ。
改築工事をお願いしている棟梁からサプライズのプレゼントで裏庭の基礎工事迄を
手助けしてくれるとの「助け船」が先日の連絡で届いた。費用の関係で釣人自身で
手掛けるとの約束に、プロの庭造りの基礎工事が加えられた。基礎工事完了の写真
を見て釣人と少年は目を丸くして、相棒は手を叩いて喜んだ。玄関の「靴脱ぎ石」と
裏庭の踏段に「鞍馬石」がそっと使われていた。『踏段に鞍馬石と丸石アクセント、
見切り石は庭園の緑との境を示す見切り石です。丸置石の隙間は那智黒石を敷いて
有ります』とあり、奥には工事敷地に在ったと言う中型石が並べられ、其の横に
小ぶりの蹲(つくばい)が据えられていた。言葉足らずの釣人の熱情を聞き取っていて
くれたのだろう。このサプライズには、嬉しい以上に、棟梁の器の深さに感服した。
『裏庭基礎工事は此れですべて完了です。お手入れの必要となる草木はお任せ工事
として残して有ります。イメージを広げて頂き、緑を増やせば立派な庭園になると
思います』と伝言は続いた。棟梁から宿題を頂いた。「数寄の庭」勉強を始めたい。