黄昏の虹 paris

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黄昏の虹 paris

 

春を待つ夕暮れに人造の虹が橋を掛けていた。今日は、晴れたり雨が降ったり。

随分と温かくなり、散歩時の気分はすっかりリラックスモード。春一番にご用心。

 

春の夕空には、霞か雲か ... 、人造のパステル光も良く似合う。寒さに耐えて咲く

強い色彩の花から、穏やかになった気候にリラックスして開花した春花達の淡い

色彩の花が、もう春を語っている。普段は余り気付かなかった人造光が、今日は

とても美しく冴えて見えた。今日は思わぬ風雨にさらされた。春一番の訪れか?

久しぶりに友の詩人とお茶をご一緒した。長くなったパリ暮らしに花を咲かせた。

互いに日本で過ごす時が少しづつ増えて来ている。母国の匂いが懐かしい季節だ。

 

 


作戦「鹿ケ谷」kyoto

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作戦会議

 

相棒がサンプルを抱えて京都から戻った。埃掃除を終えた新装の自宅で作戦会議。

とても小さな土地であるが、長年探し続けた裏庭の在るピンポイントの所在地だ。

 

改築を始めている京都の隠れ家「鹿ケ谷」は、遂に産声をあげてその姿を現した。

昨年に基礎工事を終え、コンクリートも良く乾燥して、強度も充分に確保された。

いよいよ、『土台墨付け』→ 『土台敷き及びボルト固定』と、太く頑丈な木材が

組まれ、『大引き敷設根太打ち』を終え、最新の断熱材が挟み込まれ、その上を

構造用合板が塞いで『床組』を完了。この上に、床暖房が施され、無垢の床材が

敷かれる。選んだ天然の床材が顔を見せてくれる。これで底冷えする冬の京都の

寒さと向き合って行ける。京都が動き始めた。これからは、振り落とされない様に

このスピードに付いて行きたい。そんな意気込みが久しぶりに釣人を夢中にした。

さあ、考えよう! 釣人と少年、相棒の三人はサンプルの山を前に宿題と格闘する。

焼杉の種類、色合いや強度、珪藻土配合の外壁、色合いと塗り方、室内塗壁材の

色合いと塗り方 ... 。室内用塗壁材には懐かしい「北海道」、稚内層珪藻頁岩壁材と

呪文の様な漢字が顔を並べている。最初は、『方丈記』に在る、余生を過す草庵に

強い影響を受けてスタートした。運命の流れは、探していたピンポイントの所在地に

とても小さな二階建裏庭付中古家屋を釣人に引き合わせた。住める状態ではなく、

困り果てていた釣人を救ってくれたのが「棟梁」との出会いだった。其の「棟梁」と

土俵に並び、話を進める。意気込みが、釣人を静かに夢中の世界へと曳いて行った。

 

 


埃の大掃除 paris

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My friend

 

留守番中は内装工事に励んでいた。作業を終え、日常生活への大掃除。

午後の便で相棒が京都から打ち合わせを終えて帰って来る。間に合った。

 

工事中の粉埃の飛散は恐ろしい。留守番中に取り組んだ自宅内装工事は

計画どおりにはなかなか捗らず、段取りの良い処で後片づけとなった。

最後の追い込みに集中しながらも、途中の手順を省く事は避けたかった。

埃仕事が長く続き、毎朝のコーヒー時に聴いた『いとしのエリー』には

慰められ力を貰った。粉埃の飛散には十分に気を使って作業して来たが

保護シートやビニールの隙間から忍び込む粉埃には、お手上げだった。

京都の隠れ家「鹿ケ谷」は本職の大工さんが動き始めている。詳細部や

装飾部の確認は頭で考えるより、やはり自分自身の手作業を通して肌で

感じ取りたかった。そんな処で、自宅内装工事では壁塗り作業には力を

入れて実験して見た。結果として、随分の粉埃と格闘する事となった。

大掃除を終えて少年と共に作業の成果を確認した。なんとか間に合った。

 

 


「左官」作業 paris

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左官

 

「左官」と言う響きには職人としての響きの良い誇りが感じられる。

計画より遅れた進行状態となったが、手順を省かずに作業時間を増やす。

 

相棒の帰宅日が近づいている。京都からの Line 連絡では、改築工事を

お願いしている棟梁から土壁塗りのサンプルを複数預かって来るらしい。

好みとして少し古民家風に仕上げて欲しい為、自然の「スサ」を加えて

少々荒いタッチの仕上げを部分的に考えている。とは言っても生活空間

にはスタンダードな壁肌が良いので、頃合いが難しい処だ。同時進行で

パリ自宅内装工事を進めているが、作業は予定より遅れた状態で進行中。

もう少し進めておきたかった処だが、隠れ家「鹿ケ谷」を思いながら、

色々と実験している状態だ。区切良い段階で後片づけの時間を逆算する。

天井の修復、塗装を丁寧に終えてある事に救われる。落ち着いて作業する。

 

 


春の兆し paris

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春の兆し

 

暮れ時の西空が仄かに薄紅色に染まっていた。風も温まり、季節の兆しだ。

鹿ケ谷では椿の花が咲き始めた頃だろうか?寒さに耐えて、鮮やかに色づく。

 

冬を越した鳥達も、もうすっかり上空を飛んでいる。首の上迄引き上げていた

ジッパーも所定の位置に復帰した。街の風にも冷たさを感じない季節が始まる。

ちょと油断して薄着で散歩に出た釣人は、手持ちのバンダナを首に一巻きした。

これで十分な程良い冷たさだ。部屋に籠り切りで手元ばかりの作業に集中して

いると、やはり目には良くない。視力の柔軟体操を心掛けて、なるべく遠くを

見る様に心掛ける。山の雪が緩み始め、雪解けの水が海へとまた戻って行く。

葉を落とした梢は、季節を感じ始めている。内装工事も難関の峠一つを越えた。

 

 


室内掘削工事 paris

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室内掘削工事

 

リビングルームの配線バイパス掘削作業を無事終了。埃と音の作業から脱却する。

壁の上下に配線用カモフラージュ路を作成、上下を壁内バイパスで繋ぐ作戦だ。

 

リビングルームには暖炉が在り、どうしても配線を迂回させなければならない。

暖炉の両脇に並ぶ壁燈への配線も壁内に隠したい。通信用ファイバーも加わった。

コンセントを増設して床を這うコードをスッキリと処理したい。サァ どうする?

面倒覚悟の上、壁内バイパスで上下の配線用カモフラージュ路を繋ぐ作戦に決定。

結局、床から天井迄の壁内バイパス 4本と天井から壁燈迄の壁内バイパス 2本を

掘削する作業へと取り掛かった。ところが、想定外の事態が待ち受けていたのだ。

暖炉側の壁面への掘削に取り掛かると、壁土 1cm下から古いレンガ面が現れた。

建築が百年以上前のこの暖炉側壁面はどうやら当時はレンガ面で出来ていた様だ。

普通ならハンマーを火花で弾き返す古レンガを近代工具と大型ハンマーを駆使し、

通常よりかなり時間を費やしたが、どうしても必要なバイパスを初志貫徹した。

勢いで、天井ヒビ割れ部分を深く掘削して、基礎材料で埋め治した。これで一応、

埃と激しい音の作業から脱却できた。相棒の帰宅迄に仕上げたかった計画の 1/3

リビングルーム掘削作業の 工程が終了した。次は、穴部の埋め治しと下地造りに

取り掛かる。それが終わると、いよいよ総仕上げの室内ペンキ塗りへと辿り着く。

どうだい、一番シンドイ作業を無事に通過したよ! 釣人は珍しく少年に自慢した。

 

 


月夜の散歩道 paris

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満月

 

昨日は月夜の散歩道となった。日中は作業で詰まり、夕暮れの散歩が続く。

今にも飛んで行ってしまいそうにまん丸なお月さんがポッカリ浮かんでいた。

 

音を伴う内装工事の為、どうしても昼間の内に仕事を詰めてやらねばならない。

一日の仕事を終えると埃落としのシャワーが何よりだ。これでサッパリする。

夕食の支度は仕事後にはちょっと酷なので、朝の仕事前に仕込んで置く。これで

シャワー後は、まったくの「フリーマン」となれる作戦だ。食卓をセットして、

夕食前の散歩に出る。仕事後と一浴びした、サッパリした頭と体での散歩道は

格別だ。釣人は橋燈の先にお月さんを辿った。昨晩のお月さんはまん丸だった。

留守番の一人夕食となるが、全部支度済みなのが作戦だ。美味しく出来たかな?

 

 


天使の鱗 paris

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天使の鱗

 

埃まみれの仕事から一瞬の白昼夢。窓を開けると曇り空から風が流れて来た。

ヨレヨレ作業服を着た釣人の処へ、小鳥が遊びに行こうと誘いに来てくれた。

 

久しぶりに夢中になっている。久しく水辺へも足を運んでいない。もうすぐ

春分の頃には重要な打ち合わせが待っている。先行して、相棒が準備の為に

帰国中だ。資料を収集して一度帰パリ。とんぼ返りで三月には二人一緒に

打ち合わせの為、一時帰国予定だ。スロースターターの釣人も、この春は

底力が試される時だ。隠れ家「鹿ケ谷」の改築工事はいよいよ次の段階へと

移ろうとしている。何時もと違うスピードで流れている。そんな釣人の処へ

小鳥が無邪気に遊びに来てくれた。くちばしには「天使の鱗」を咥えている。

少年がやって来る前の、ほんのちょっとした瞬間、小鳥が窓から誘いに来た。

釣人は夢の中を小鳥と共に輝く流れへと駆けだした。春風がくれた白昼夢だ。

 

 


もうひと頑張り paris

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もうひと頑張り

 

釣人は絡まった釣糸を解く様に、自宅の電気配線工事に取り掛かっている。

一見複雑に見えるが、規則さえ呑み込むと、根気と継続力が勝負となる。

 

小学校時代に経験したプラ模型作りは形を変えて以外と役にたっている。

まず、設計図を味方につける事だ。これだけが、これから行おうとする事

の道標となる。次に一般的な規則をしらべる。工具店に売っている簡単な

規則書を入手する。文章を読むよりも図解を注意深く見る方が以外と早く

現実の問題回答になるものだ。さて、熱いコーヒーを飲んで取り掛かろう。

少年が横で丸目で観察している。220V だよ。触らないようにと注意した。

 

 


天井仕事 paris

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天井仕事

 

天井仕事は首筋と背骨がシンドイものだ。一日中上を向いて仕事する。

部屋にいても回廊に出ても、昔の人は天井に何かを期待したのだろう。

 

パリの住宅の天井は「白」が一般的だ。思い切って色を楽しむ筈だが、

「天井は白が圧迫感がない」と言う処で落ち着いている。ところが、

部屋の外へ出て見ると、工夫が施された天井とお目にかかる。考えて

見ると、すぐ脇に本当の「天」が見えるからだろうか? お城などでは

室内であっても、逆に手の込んだ天井が普通となる。城内で一番複雑な

天井を持つ部屋が「王様の寝室」と言う事になっている。此れは又、

「天」に一番近い人の部屋という事なのだろうか? さて肝心の釣人は

自宅の天井に取り掛かった。まずヒブ割れを修復して、真っ白に塗る。

 

 


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