JUGEMテーマ:日記・一般
京都市左京区鹿ヶ谷に終の棲家を見出した。2016年、申年1月の出来事だった。
棟梁との出会いが在り、いよいよ改築工事の計画が幕切られた。正念場だろう。
銀閣寺から琵琶湖の疏水「哲学の道」を進むと、静かな山寺風の「法然院」が
近づいて来る。谷崎潤一郎のお墓が在る事でも知られたこのお寺周りの環境に
魅入られて以来、帰国の度に、この周辺を自転車で走り回った。幸運な出会いに
結ばれ、小さな中古家屋が飛び込んで来た。随分と改築を加えねば居住不可能な
状態であったが、だからこそ手が届いた物件でもあった。その後、計画を練り、
夏を迎えた。棟梁との出会いが在り、改築への話し合いが始まった。やがて、
数年以内にパリを離れて、相棒、少年と共に此処で暮らす。法然院橋を越えて
山側に在る。京都で目に映ったモノや出来事を、目を丸く聴く少年へと伝えた。
少年は法然院橋の前で立ち止まっていた。三人一緒に此の橋から登って行きたい。