憩いの時

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憩いの時

 

夏が去って行こうとしている。灼きついた石造りも風に吹かれて冷め始めた。

まだ日陰を選んで街を歩いている。寄り道「無料の美術博物館」で一服する。

 

パリには無料で入場出来る美術博物館が多数在り、門を開いて迎えてくれる。

有名美術館でも、月初め日曜に無料で入場者に門を開いて迎えてくれる処が

多い。初秋にはまだ早いが、暑さを凌ぐ一服を兼ねて、美しい品々に触れる。

力まなくても、かなりレベルの高い品々に日常的に接する事が出来る環境は、

パリならではの特典といえるだろう。身近に在り過ぎて、気付かずの別所に、

足を運んでいる。教科書で見たモノを日常生活の中で再確認して取込みたい。

 

 


猛暑襲来

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猛暑襲来

 

軽い残暑と高を括っていたら、連日 36℃を超える猛暑が訪れている。

元気良く少年と飛び出した散歩は、敢え無くバスに乗っての帰宅となった。

 

少年の屋根裏部屋はさすがに耐えがたい室温となり、帰り道に立ち寄って、

夏用お泊まりシーツだけを袋に詰め込んで、釣人宅への避難と相成った。

湿度が少ない事に救われるが、エアコンは一般的には普及していないので、

窓風だけを頼りに、「涼」を団扇などの手動で呼び込んでいる。八月後半に

36℃を超えるのは数十年ぶりとの事で、「また冷夏かナ?」と愚痴を溢して

いたら、「地球の温度は上がり続けているんだゾ」と夏の太陽に睨まれた。

 

 


残暑

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残暑お見舞い

 

残暑お見舞い申し上げます。 夏バテに負けず、清流を想います。

高緯度の北国は、短かった一瞬の夏が過ぎて行こうとしています。

 

西の北国から涼しくなり始めた風を送ります。街に残って続けていた

夏仕事は、時間切れ延長と言った感じで、近づいて来た一時帰国準備に

切り替わっている。今度の帰国では、残暑が照る京都での打ち合わせ

が待っている。久しぶりに日本の夏を体に記憶させたい。いよいよ、

母国への遡上準備を開始した。年始めに巡り合えた「鹿ケ谷」の隠れ家、

基盤から改築工事(リノベーション)を加えて、生活可能な住居へと計画を

進めて行かなければならない。頼りの綱の棟梁と話し合いを進めながら、

夢の隠れ家「鹿ケ谷」を構築準備したい。体力頼りの自転車を踏み進む。

 

 


2016 夏

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2016 夏

 

湿度の低い快適な夏日が続いている。夏を過ごした街人が戻って来始めた。

例年より少し早い一時帰国の日程が近づいている。夏風を味わっておこう。

 

まだ ipad からの入力に不慣れだ。先日のブログを誤操作で消してしまった。

夏を味わいながら一時帰国の準備に取り掛かっている。夏はパリで過ごすが、

今夏も人が少なくなった街にバカンスを過ごした街人が再び戻り始めている。

短い夏の名残を語り合う様に、セーヌ河岸の木漏れ日で休んでいる人がいる。

釣人は夏仕事から一時帰国の準備へとシフトを切り替えた。今年の夏の記憶。

 

 


チビくろ

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ちびクロ

 

「少し焼けたかい?」南の砂浜は適わなかったけど、元気に過ごしている。

夏バテは禁物。黒ゴマ、黒酢、黒豆、黒ニンニク。チビくろ君が頼りの助っ人。

 

「調子はどうだい?」少々眠たいが元気に過ごしている。オリンピックは後半戦。

夏休みもラストスパートの準備開始を up しよう。九月に一時帰国の計画が有り、

京都での重要 Meeting に備えて、隠れ家「鹿ケ谷」の改築図面を確認しながら、

頼りにしている棟梁と連絡を取り合っている。パリは過ごし易い贅沢過ぎる程の

気候が続いている。一時帰国中に日本での夏バテは禁物。此処は「医食同源」で

チビくろ君の助けを乞おう。元気の源、期待のブラックマジックに手を合わせる。

 

 


オリンピック

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オリンピック

 

お盆がオリンピックと重なってやって来た。選手は元気に水中を泳いで行く。

勝って涙、負けて涙。選手達も此岸と彼岸を泳いでいる。ガンバレ‼ ガンバレ ‼

 

今夏、釣人、少年、相棒はオリンピック観戦で三人揃って寝不足が続いている。

「リオ 2016 観戦はやっぱり大画面じゃなくっちゃ」 少年は釣人宅へ日参する。

釣人は昔と違う「アマとプロが混成するチーム編成」に多少戸惑いを感じるが、

少年はスポーツ競技としてそのままイイ試合ぶりを楽しんで応援を繰り返している。

感動は「勝ち負け」結果ではないだろう。各自のヒーローとして生涯輝き続ける姿。

其れ等は、メダルの色や国歌ではない事もある。三人は目を擦りながら充電応援中。

昨晩、迎え火の真似事でお盆セットを取り出した。皆んな揃ってオリンピック観戦。

 

 


水鉄砲

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水鉄砲

 

八月の砂は濡れているだろうか? 例年通りの余り暑くない夏を迎えている。

消防隊が水吹き上げの訓練中。いよいよ、夏休みも中間疾走に入って来た。

 

釣人は何故か懐かしく、少年時代に作った竹水鉄砲を思い浮かべて眺めた。

竹筒の節面に小穴を開け、細い竹棒の先に布切れをしっかりと巻きつけて

縛りあげれば一丁上がり。ひと昔前なら夏に子供達が作って遊んだお馴染み

の竹水鉄砲。今では余り知られていない様だ。小学校で気室付き水ポンプを

習うと、水鉄砲は素材を変えて、マシンガン仕様に改良された。遊び道具を

自分達で作り、改良工夫を加えるのが自慢の時代だった。夏の日の思い出だ。

 

 


森陰

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森陰

 

街に在りて森の小川を想い、仕事手を休めて時々窓を開けて風を入れる。

森に在りて街の生活を想い、木陰から小川の輝きへ、そっと竿を入れる。

 

毎年夏はパリで過ごしている。何時も少しづつ遅れがちなスケジュールを、

夏休み中に丁寧にクリアーして行く時間も悪くはない。地下室に潜り込み、

詰め込んだ荷物を久しぶりに紐解きながら整理仕事に励んでいる。この際、

思い切って ... 、随分と荷物減らしを試みている。やっかいなものは部屋へ

持ち上がり、時間を掛けて整理し直す。釣り用具の整理はことの外捗らず、

殆ど修行の様な修練と成る。思い出や小川の輝きが一つ一つに残っている。

 

 


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