2015年秋 9月末日を迎えた。夏葉が多く残っている。穏やかな移り変わりだ。
初夏には 40℃を越える久しぶりの猛暑が来たが、一瞬の夏がまた過ぎて行く。
満月を少しづつ虧けながら、短いパリの夏がまたひとつ心に思い出を残して行く。
いつも通りの夏であったが、初夏の頃に、久しぶりに夏汗を思い出させてくれた。
振り返ると夏仕事に励んだ流れだった。自宅の電気配線や壁仕事、暖炉開通などに
気を取られ、独学の探求からは少し遠退いて過ごしてしまった。夏の終わりに
秋風を感じて、襟ジッパーを上げながら空を見上げると、木樹にまだ多くの夏葉が
散らずに残っている。九月雨が水を補給して、穏やかな気象が続いたせいだろう。
ひと月早めた秋一時帰国が迫っている。釣人は残照を見送りながら今夏と別れた。