JUGEMテーマ:日記・一般
夏の終わりに欄干からセーヌを眺めた。尖塔がヘラ浮きの様に空へと伸びている。
今夏は自由時間を自宅内装工事へと廻し、日毎の成果を歓びの源とした夏だった。
今日は少しゆっくりと散歩しよう。釣人はセーヌを渡りながら上流を眺めていた。
尖塔がきちんと並んで空へ立っていた。釣人は小学時代に通い詰めたヘラ鮒釣りを
思い出していた。眺めていると、吸い込まれる様に、浮きが上下して見えた様に
思えて嬉しくなった。釣人は横に並んで眺めている少年を見た。浮き釣り経験が
まだない少年には、どんな風景に見えているのだろう? 毛鉤竿を片手に、空想の
真っ只中といった視線だ。今夏はどんな思い出が残ったのだろうか? 久しぶりに
少年の屋根裏部屋へ立ち寄り、新作ラブレター(毛鉤)と夏日記を見せて貰おう。
内装工事に明け暮れ、本業の独学探求に時間を欠いた反省も埋め直しておきたい。