師走の風音

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師走の風音

蜂や虫達へと提供された北国のお宿。厳しい寒さに耐える、ちょっとした連帯。
泊り心地は聞いて見ないと解らないが、思うより行動。高緯度の冬を共に越える。

たぶん人間本位のお節介?かも知れないが、机で考えているより、行動を起こす。
赤面する失敗の向こうにも、何かの手助けに成る事が在るかも知れないから ... 。
北国の公園で「冬を越す虫達用宿」をよく目にする。其れに気付いた子供達には
何かを伝える事は出来る筈だ。泊り心地はどうですか?師走の風音はどんな風に
響いているのだろう?少年と冬を越える作戦を考えた。ひとつの行動から始まる。

 

ふたり乗り

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ふたり乗り

ふたり乗りの思い出はやはり二輪車。息合わせないと倒れてしまうから ... 。
気持ちは水陸空を果てしなく自由に、吹く風に乗る二人だけの魔法の乗り物。

いろいろとルールが在るから、それだけは忘れずに!と釘を打った上での話だ。
父の自転車サドルの前に座布団を巻いて作った臨時シート、父腕内に守られた
特等席でまだ小さかった指で握ったハンドルの感触。大学生時代に相乗りした
50cc 、これはもう時効と言う事で、真似はご法度の事。二人だけで風に乗れる
数少ない方法だった。そして、今も、夢のつづきを「二人山旅」で時の彼方へと
引き継いでいるのかも知れない。少年にも何時の日かふたり乗りの日が訪れる。

 

夢のつづき

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夢のつづき

北風が師走の街を早足で吹き抜ける。夕陽の綺麗な翌日には寒さがやって来る。
こんな夜は、本棚から抜き取った一冊と過ごそう。夢のつづきを見せてくれる。

しばしヤンチャな語り節に、目を丸くしながら読み進むと、少し離れた行間には
きっと真心の言葉を添えてくれる。日々の修練を重ねた少年剣士が振り下ろす
竹刀の軌筋の様な清潔感が言葉の奥に潜んでいる心地良さ。引かせて頂こう。


 釣人が釣人のよさを最高度に発揮しているとき、
 その前にいる魚は、
 自分がいかに魚であるかと気付くのではないか、と思う。

こんな悪戯っぽい文章をスラリと書き上げられるカッコ良い釣人を目指したい。
白状すると、幸田 文さん随想集の文から、「女→釣人、男→魚」と勝手に換えて
引かせて頂いた文面です。本文ではめったには見せてくれない ドキッとする程の
女(オンナ)ぽさ、艶やかな文面の発見。国語苦手な釣人、探究中の毛鉤釣りに
置き換えて素直に理解出来た。この人はカッコ良い釣人への道筋を諭してくれる。
外は北風。釣人は少年を前に、夜叉が降りる夢のつづきを語り始め様としていた。

 

親蚕礼(チンジャムネ)

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親蚕礼

中国伝説の「養蚕の神」、黄帝の妃、西陵氏(ソルンシ)は民に農桑を奨励した。
儀式は朝鮮の先蚕祭(ソンジャムネ)、親蚕礼(チンジャムネ)へ引き継がれた。

本来は春に行われる儀式と思われるが、釣人の「親蚕礼」は、シーズンを終えた
冬の始めを待って行おう。とは言っても、少年を含め、相棒に至っては一体全体
何が始まるのか?キョトン顔だ。少年は其の目的に、何やらシルクラインの秘密
を嗅ぎとっていた。「#5番手以上のラインでフルラインを送れる様になったら、
シルクラインを教えてあげるよ」釣人の言葉が残っている。二人が了解する処の
フルラインとは、竿先のトップガイドからバッキングラインの結び目が飛び出した
完全なフルライナーを意味していた。当然、WFシンセティックラインを使用して、
ダブルホールテクニックをマスターしていなければ適わない事だ。話を戻そう。
シルクラインとの相方の証なのだった。シーズン中に酷使したシルクラインを
オフ期間中に労わろうとするのが、その目的だった。リール内にギュウギュウと
巻留められたシルクラインに、寛ろげる広いワインダーで気持良く乾燥して頂く。
寒い冬場をゆったりと過ごして貰う事。そんな心配りが、来春シーズン開始時に
眠りから覚めて再び生涯の友として素晴らしい時を約束してくれる。少年が見た
気掛かりなテクニックとは?儀式前、シルクライン洗い後に使った「酢」の秘密。
ワイドワインダーで乾かし、冬期保管用ワインダーへと巻き移して保管する手法。
「シーズン中に塗ったグリースを、一度落としてから保管する?」そんな方法が
在るのだろうか?釣人は長年の探究成果をいつか少年にも伝えたいと思っている。
生涯を共に過ごす歓びは、釣人と少年に、心の拠所を教えてくれる儀式となった。


 

冬の鼓動

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冬の鼓動

眠りから覚めると、冬がもうすぐ其処までやって来ていた。
体はやっとパリ時間を認識し始めた。街を歩くスピードが蘇る。

齢と共に体内時計のゼンマイが緩み始めるのかな?時差調整に戸惑いながら、
なるべく早朝から冷気にあたる様心掛けた。相棒は既に涼しい顔で復活宣言。
空に弱い釣人はまだ後方、やっとの思いで陽光を追いかけている。久しぶり、
セーヌの流れを眺めた。まだ川底には温もりを蓄えているが、冷たさを弾く
水表には冬の鼓動が感じられた。鳥達も幾分低空を飛び始めている。大陸の
冬が始まろうとしていた。釣人は、少年を訪ねた。冬の作戦会議に追い付こう。


 

朝市へ

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朝市へ

積極的に体内時計のパリ日常生活リセットを試みている。朝市が良さそうだ。
寒さに負けず深夜から仕入れに働いた市場人の元気な声が、今朝も響いている。

帰国からパリ自宅へ戻り、もう何回も朝陽に当たっているのだが、体はまだ少し
時間を要求している。ナマクラ決め込むと際限ない事、十分承知の為、動き出す。
旅行の始めと終わりは「朝市」がいい。市場にはその土地で生きる人々の吐息が
漲っているからだ。風体(ふうてい)様々なお兄さん、お姉さんが働いているが
皆毎日早朝から仕入れ仕事を熟している働き者達だ。「朝の力」頂戴しに歩こう。
高緯度、冬の朝陽はおぼろげだ。陽光を体全体に浴びたい処だが、ここは一番、
自宅近所の朝市散策でパリ日常生活スターターをスイッチ「ON」 に切り替える。

 

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