日射しや気温は春へ向かっている。冬に固まった筋肉ほぐしから始める。
香りはまだ南風に運んで貰っているが、春はもう其処まで近づいている。
冬を耐えた野生動物が動き始めた。釣人と少年もウォーミング・アップを開始する。
例年と同じ春の訪れに感謝しなければならない。母国の惨事では、解禁前に採取した
ヤマメから基準値を超えるセシウムが検出されるなどで、3月 1日に解禁予定された
川の関係各漁協へ、解禁延期の要請が出されている川があるらしい。伴う風評被害は
避けねばならず、正しい情報収集に努めたい。『沈黙の春』、その原因を犯している
張本人が、同じ地球住人の我々人間である。弁解の余地なく、言葉を失ってしまう。
長い冬を耐える事を忘れた者に、暖かい春の歓びは少しずつ遠退いてしまうのでは?
釣人と少年は、どちらサイドに位置しなければならないか?春の歓びを享受したい。