朝顔

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朝顔 

『 朝顔は わがありし日の 姿より 少しさびしき 水色に咲く 』 与謝野晶子

青い花が好きな釣人に、友の詩人が教えてくれた晶子歌。縁あって、棚を作って植えてやるとクルクルと蔓を巻き、我家の台所窓に花をつけてくれた。町の暮らし、パリの生活事情では十分に太陽の光もあげられず、何より、育ち盛りの蔓を摘めねば、天迄届けと育ってしまう。随分と窮屈な思いをさせて育てた。夏の一服、コーヒータイム時に窓を開けるのが楽しみだ。朝方は知らぬ間に涼しくなり、空が薄く、高くなった。歌の意味を考えていると、「おはよう!」少年が相棒の見舞いにやって来た。高緯度の夏を雲が少しずつ東の彼方へと流れて行く。


夏の砂城

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夏の砂城 

夏季( 7/21 〜 8/21 )期間中にセーヌ右岸で開催された「 Paris Plages 」が終了した。
運ばれた砂や仮設プールなど、清掃・撤去が始まった。夏の砂城が最後まで残っていた。

今夏は低気温が続き、太陽の出ない日は、パリ・プラージュ開催の右岸道路も静かだった。期間終了が近づいて来る頃、やっと例年の夏らしい暑さがやって来て大勢の人で賑わった。だが、太陽は少しずつ南へ下っている。祭りが終わり、人が去った右岸道路。静かな浜風が吹いていた。夏の砂城は、清掃人の情けで崩れかけた勇姿をセーヌ右岸に最後まで残していた。清掃が終わり、バカンスを終えたパリジャンの車が走り始めると、パリに秋が訪れる。


MRI 検査

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MRI 検査 

MRI:Magnetic Resonanse Imaging (磁気共鳴画像)。
膝関節捻挫、相棒回復作戦の開始。まず、見えない内部損傷の状態を正確に把握する。

「固定」、「冷却」、「患部高位保持」、「安静」。捻挫事故後の四原則キープ期間は過ぎた。いよいよスポーツ専門医の治療へ入る為、相棒は MRI 撮影検査を済ませた。MRI 映像が内部損傷をレントゲンより正確に映し出してくれる。釣人と少年は、祈りながら報告を待つ。感謝すべき幸運な事に、膝関節靭帯の損傷は認められなかった。転倒滑落時の打撲による軽度骨折(ヒビ)で済んだ。釣人は運動時の骨折に関して多少の知識を持ち合わせていた。積極的回復に向けて出来る事は?釣人と少年は、「食事療法+ビタミンI(Ai)」と頷き合った。



遥か遠き幽谷

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遥か遠き幽谷

「山の子」、「谷の子」になれば辿り付けるだろうか?幻の魚が棲む未踏の流れへ。
「時期尚早」と三人組は弾き飛ばされた。力を付け、何時の日か?自然からの招待状。

傷を癒し、恐怖心を克服する。自信が持てる体力の回復と年齢の駈け競べとなるが、その時が来る迄、辛抱して、待って見よう。釣人は同じ仲間、三人組で、「幻の魚」と対面する事を信じている。その時の為に、より賢明な安全策を研究し直しておく。まだ見ぬ「その一匹」へ三人がかりで近づいて行く。釣人の馬鹿らしい思い込みだが、この三人組で成し遂げてこそ夢が持てる。釣人と少年は、相棒の肩を抱えた。自分一人だけでは遂げられぬ事を学んだ。

 

相棒の転倒滑落

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相棒の転倒滑落 

自然公園内の入渓標で谷に降りる。途中から急斜面、相棒が転倒滑落した。
相棒はすぐ前下を降りる釣人に支えられた。転落は免れたが、膝関節捻挫の傷を負った。

釣人、少年、相棒の三人組は釣行時の初事故を体験した。「安全の第一優先」を守り続けて来たつもりであったが ... 、釣人は悔しくも面目なく、自らの勉強不足を噛みしめた。初めての入渓点であった降り道は言い訳にならない。自然公園内の入渓標の道順に従い、何時の間にか中級者レベルの降り道へ入っていたと考えられる。釣人と少年は、相棒が「初級者」である事を忘れていた。継続して来た「仲間意識」が生んだ初歩的なミスであった。後ろを降りる少年の叫び、振り返ると同時に相棒が転げ落ちて来た。幸いにしてトレッキングシューズが足首を守ってくれたが、相棒は滑落時に膝関節捻挫を負った。転落を食い止め、支えるのが精いっぱいの一瞬の事故だった。二人は相棒を谷へ降りた地点迄担ぎ上がり、救急病院へ直行した。「固定」「冷却」「患部高位保持」「安静」。応急処置を終え、新式ベルクロ添具の患部固定に助けられ、民宿での休養で過ごす事に変更した。傷みを堪えて頭掻く相棒の元気に救われたが、釣人の初歩的な不注意が原因であった。まだまだの勉強不足だった。


朝焼け

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朝焼け 

釣行時は朝食前の散歩が常となる。一日の兆しを読み、寝ぼけた体に背伸びをさせる。
『早起きは三文の徳』、普段感じられなかったなにかしらに出会える時間帯だ。

「朝焼け」は天候の崩れ始め、「夕焼け」は明朝の快晴。大雑把ではあるが釣行時の重要な指標としている。朝焼けの日には、良い事、悪い事、過去様々なドラマが付いて回っている。釣人達は、「燕が三回低空飛行を繰り返すと雨」や「かたつむりが葉表へ出ていると雨」 ... など、天候の兆しを読み込む知恵を習う。そんな時は、入渓時にカッパを持ち込む事とする。東空が赤く染まっていた。釣人は、今日一日を思案した。まずは絞たてオレンジジュース。


夏の川

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夏の川 

パリでは早秋を感じたが、南東へ車を走らせると、渓は真夏の深緑で覆われていた。
宿に荷物をあげ、早速、流れに体を慣らす。先日の雨で水量は上々だが、濁りは濃い。

夏場はどうしても水質が濃くなる。淡く澄み切った豊富な水量は、この季節には期待難しい。先日からの雨、水量はあるものの、夏川の水質はどうしても煮詰まった濃さが漂っている。釣人、少年、相棒の三人組は、久しぶりの流れの中で各々ウォーミングアップを開始。脹脛(ふくらはぎ)を押す渓の流れが心地良い。体を慣らしながら、相棒の動きを見守る。釣人は深呼吸をすると、山の空気を吸い込んだ。少年と相棒は少しずつ自分の釣りを呼び戻した。


釣場の民宿

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釣場の民宿 

パリ南東、ブルゴーニュ地方のモーバン自然公園地域を流れる C川へ釣行する。
釣宿は自然公園内にある馴染みの民宿。改築を完了した独立棟、「赤い家」を予約。

今夏のパリは気温が低く続き、このまま、秋へ突入の気配だ。気になる夏仕事を段取ると、二泊三日の釣行を決行した。準備万端整えていた少年をピックアップ、相棒が予約済ませた民家の釣宿へ、モーバン自然公園地域を流れる C川へ三人組は出発した。昼食は途中の田舎レストラン、「サンドル(美味絶品の川魚)」を楽しみに南東へ走る。何時もお世話になる民家の釣宿、広い敷地の田舎風庭は素晴しく気持ち良い。今回は改築完了した独立棟、「赤い家」に宿泊する。楽しみにしていたテラスからの広々とした地平線、緑の絶景に期待。自然の中で聞くモーツァルトは、釣後の暖炉の炎と共に、釣行時の一つの楽しみとなった。


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