初めての川靴は星屑とピアスが付いていた。星の数程、願いを込めて ... メリークリスマス!
寒気団迫る高緯度の北国に祝日が訪れる。釣人は心の中に、静かな釣糸を垂れていた。
河童達は少年少女へと育ち、釣人は一つ歳を老う。用具はヘビー・デューティーである事が何よりも大切であった筈、何時の間にか自分と一緒に傷んでしまう弱い物も好きになった。歳と共に親心備わって来たのか?出来の悪い程、気に掛けてしまう事がある。素性が良く夢があれば、鬼程頑強でなくてもいいんじゃないだろうか?お相手願う相手も生身なのだ。袖触れ合い、寿命強弱に関わらず共に過ごす。心和み、夢持つ物が愛しく感じられて来た。