JUGEMテーマ:日記・一般
日没時に期待を賭ける夕まずめの釣りも、真夏日を迎えると朝まずめへと移行する。
湯後の浴衣(ゆかた)が肌に気持ち良い季節、夕方時に心地良い風が吹くだろう。
海外生活が長くなると、まだ若かった自分が過ごしていた日本の生活様式が、子供の頃の思い出の如く鮮明に浮かんで来るものだ。インターネットの日本ニュースで、「ほおずき市」を紹介していた。「懐かしいナァ .. 」、見入ってしまうのだが、実の処、釣人は「ほおずき市」には行った事はなかった。猛暑後の涼しさに誘われ、釣人と少年は夏バカンスの開始で少し人がまばらになった街へ散歩に出た。「浴衣(ゆかた)の様な色だネ」、少年が懐かしそうに優しい色合いの夏花を振り返った。釣人は「自分と同じ様な事を言っている」と頭を掻いた。「夕涼み」を思う時、二人は、日本で過ごした気持ち良い夏の夕風を共に思い出すのだった。