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『 いざさらば 雪見にころぶ 所まで / 松尾芭蕉 』
新年を迎える年の瀬を 2009年が寒気団を連れて過ぎ去ろうとしている。寒さは数日前より冬の雨に変り、なごりの雪が記憶の中に吊るされていた。本日は気温 8℃ 〜 12℃と生暖い曇り日となった。温まった新年に、日の出と共に 2010(寅年)がしなやかに踊り出て来そうな気配だ。「雪の降る静かな風景を愛でる」、そんな風流を江戸時代の人々は楽しんだそうだ。「雪見窓から庭先の小枝に降り積もる雪を楽しむも良しだろうが、通人はやはり見所へと出向いたそうだよ」釣人が少年に説明した。雪がみぞれの様に池に落ちる日は白い毛鉤が良いそうだ。釣人と少年は雪がすっかり解けて流れた石畳の散歩道で 2009年を見送ろうとしていた。基盤を踏み固める今年の目標はどうだっただろうか?「新年は、転びながらも立ち直る”しなやかさ”を身に付けよう !!」。二人は上着のジッパーを緩めて散歩道を歩き始めた。