賀正

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賀正

「 アリガトウ 2008年 - 2009年 コンニチワ 」!!
フォークダンスの様に素敵な彼女がやって来る。素晴らしい新年をお迎え下さい。 釣人拝


マジック

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マジック

巻貝の内部構造が見事な切断面で展示されていた。貝殻の陳列には細工が施され、真鍮のノブを回すと、左右にずれながら内部の神秘的な曲線が鑑賞出来る仕掛けになっている。

貝殻の内部構造にこれ程美しい曲線が隠されていたとは全く気付かなかった。釣人と少年はトンボが目を回す様に、貝殻内部の構造曲線に引き込まれた。太陽と月?宇宙の悪戯?一体何がこんなに規則性のある幾何学的な曲面を創り上げたのだ?人間がこの曲面に気付く遥か昔から、貝殻の中ではこの美しい曲線が当たり前の様に誕生して成長していたのだ。この陳列方法を考えた作者も、余りの曲線の美しさに魅入られ、驚いた 1人であったのだろう。「Show Time !!」、ゆっくりとノブを回して貝殻が開きながら内部構造を皆に自慢する作者の声が聞こえて来そうだ。「飛行機のジェット・エンジン部にもこんな模様が描かれていたけど、美しさが違うよ。」少年が自然が創った曲線の美しさに感嘆して言った。「レオナルド・ダ・ヴィンチの螺旋階段より美しいだろう!」釣人も曲線の美しさに見惚れた。何も言わずに沈黙が続いた。二人の頭の中には、竿の曲線とラインの動きが飛び交っていたのだった。

冬山の動物たち

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冬山の動物たち

本日パリの日中最高気温 0℃、最低気温 -5℃。快晴青空の冬一番の寒気団が到来した。
冬山で激寒を耐える野生動物は備えを終えただろうか?無風の陽射しだけが肌を温める。

羽毛服や毛皮用品、緊急時のビバーク(bivouac)の知識など、自然の中で寒さを耐える方法の殆は野生を生きる動物から教えられたものだ。子供の頃読み更けった「シートン動物記」、高校時代の本田勝一著「北国の動物たち」。帰国した際に、本箱の片隅に発見して懐かしくページを開いた事を思い出す。読書のスピードも遅く、知識も少ない自分であったが、おかげで少しずつ自分のペースで動物の生活を知る事が出来た。幼年時代はそんな数少ない動物の知識をもとに、公務員官舎があった盛岡の植物園の中で、数少ない野生動物を追いかけて過ごした。幼稚園から帰宅すると虫取り網を持って夕食時迄、林の中で過ごしていた頃が思い出される。滅多に見られない野生動物を発見すると目を丸くして驚いたものだ。その時の緊張感は現在の釣り現場に引き継がれている。「野生の動物は自然の中で生き抜いているんだよ」釣人が少年に言った。釣人と少年はジッパーをあげ、冬道を体に力を入れ歩いた。




雪の降る椅子

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雪の降る椅子

パリ左岸 6区、カフェテラスの椅子がお色直しした。冬場の色、降雪のイメージだろうか?
ベージュに白の編み模様。冬の印象が感じられ、セイヨウヒイラギの赤実色が想像された。

X'mas が終わると急に冷え込んで来た。乾燥した空気と共に青空が広がり、最高気温 1℃、最低気温 -3℃の寒気団がやって来た。パリは余り雪が降らないが、降雪すると子供たちが歓声をあげる。僅かな積雪であっても、何時の間にか雪だるまが出来上がっているのは世界共通だ。気温はどんどんと下がって来たが、未だ雪が降り積もりそうな気配はない。パリは極寒が訪れても余り雪が降らない事に慣れている。サンジェルマン・デ・プレを歩いているとカフェテラスの椅子がお色直しされていた。「冬の装飾」だろうか?雪が降っているイメージを想像した。トナカイ色、セイヨウヒイラギの真っ赤な実、粉雪でなく、綿雪かボタン雪。「熱いミルクで解いたチョコレートを奢るよ!」釣人が少年を招待した。雪の降る椅子に、湯気を立てたホットチョコレートがやって来た。釣人と少年はいち早く体温まる忘年会を開催した。




モダニズム

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モダニズム

モダニズム(Modernism):日常的な習慣や伝統的な惰性に流されず、その時代の最も特徴的な新しい方法で脱却を目指して活動する主義。現代主義、或いは近代主義と呼ばれる。

自宅アパートの内装工事に時間を割いている。長年の宿題で気に掛けていたが、いよいよ覚悟を決めて格闘を始めた。完成には数年が必要となるだろう。本業と時間を組み合わせながら同じ手仕事の一環として継続している。自分の能力の範囲で素人大工を続ける訳だが、時々自己修正の意味で訪れる場所がある。建築家により最後のモダニズム建築と呼ばれる「INSTITUT DU MONDE ARABE(アラブ世界研究所)」の建物だ。サン=ルイ島から Sully橋を渡り左岸 5区へ渡った所にあるこの研究所は、建築家ジャン・ヌヴェルと建築スタジオ・グループによって設計された傑作だ。美術館もあり、イスラム世界の美術品が陳列されている。アラブ文化の理解を深め、多くの人と文化交流を促進する目的で建設されたモダン建築だ。巨大な窓ガラスには太陽光線の強度に応じて開閉する超メカニズムのアルミ製鎧戸がはめ込まれ、床にタイル模様の影を映し出している。無音の超高速エレベーターが、アッと言う間に 9階の屋上に運んでくれる。釣人は手仕事で家に篭る時間が多くなると此処を訪れる。モダニズムを貫徹したこの建物は、釣人に継続の力を叱咤激励して教えてくれている。




メリークリスマス

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メリークリスマス

メリークリスマス!!
楽しい休日をお過ごし下さい。  釣人拝


「朽ちたトタン板」の作品

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「朽ちたトタン板」の作品

トタン:薄鋼板に亜鉛めっきしたもの。耐食性が強く、屋根板やその他建築材に多様される。風雪と時の流れに朽ちたトタン板が、作者に解体されて作品として生まれ変わっていた。

展示場で風変わりな作品に出会った。朽ち果てた雨どいが材料と思われるのだが、長年の風化の跡を表面に刻んだトタン板が額に納められて出品されていた。山積みされた廃材であっただろうが、解体されて拡げられ、作品としての新しい息吹を吹き込まれている。自然が刻んだ傷跡の妙、強い耐食性で耐えたトタン板の抵抗、見方は人様々であろうが、作者の視点には計り知れない表現が含まれている事と察しられた。「この作品の作者は自然の雨風なの?」少年が作品の質感を見つめて釣人に質問した。「トタン板にモチーフを刻んだのは確かに自然の風雪と時の流れの技だ。その傷跡を感じ取り、表現の切り口として作品にしたのが作者だ。感情の流れが一つの作風を作っている。これは作者の立派な作品だよ」釣人は自分流の解釈を思いのままに少年に伝えた。「製作にはお手本があるが、自分の作品にはお手本はないんだ。自分との葛藤の中から見出したもの、感じたものを表現した結果が自分の作品になるんだよ」釣人は毛鉤を巻き上げる時を思い浮かべながら少年に説明を続けた。新しい命を得たトタン板を鑑賞した。朽ちたトタン板が様々な事を二人に語り継いでくれた。





冬至の夜

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冬至の夜

冬至:太陽が冬至点を通過する日。 12月 22日頃に太陽は最も南にかたより、北半球では日照時間が最短の日を迎える。この日を境に、太陽は戻り始め、やがて北半球に春を齎す。

地球は毎日 1回転の自転を続けながら、太陽を中心に年 1周する公転を続け、稀少な水をたっぷりと蓄えて宇宙に浮かぶ青い星だ。太陽を回る公転軌道面に対して地球の自転軸(南北両極を結ぶ軸)は約 66,5度の傾きを保つ。この地軸の傾きと、公転軌道面での太陽と地球の位置関係で、各地の南北緯度差によって春夏秋冬の季節の違いが生まれて来る。このメカニズムで、北半球は「冬至」を迎える日に日照時間が一番短くなり、南半球は太陽が一番長く照る日を迎える事になる。北半球の冬、パリは最も遅い日の出、最も早い日没を過ごして冬至の夜を迎えた。日の出前から仕事準備に取り掛かる職業に携わる人達にとっては、日の出や日照時間が仕事の流れと共に肌に直接伝わって来る。前職の若い時分は、早朝から動き始める機会も多く、日の出時の変化とも馴染んでいた。最近は日の出前に動き始める機会は随分と少なくなり、まだ暗い早朝の外気とも随分ご無沙汰している。冬至の夜、市場横に仕入トラックが早朝出動に備えて駐車していた。パリで見る市場用仕入トラックは殆ど皆、派手な落書き風エアーペイントで塗り捲られている。一目で市場用トラックと解るが、トラックのボロ隠しなのだろうか?失礼ながらそんな事を考えてしまう程、自慢を凝らした派手なペイントで塗り捲っている。真っ暗な頃から動き回る事を考えると、なるべく派手な色彩の方が安全面に優れると言う「防衛手段」なのかも知れない。ユーモアあるマンガ風パターンが目に付き、「早朝はこうでもやってないと目も覚めないヨ!」と言った職業気質が本音だろう。北国の夜、早朝仕事のトラックがユーモアペイントで目の覚める気炎を放っていた。



パリの水道水

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パリの水道水

古都、花の都と言われるパリであるが、家庭の水道水の話になるとトーンダウンしてしまう。衛生的には問題ないが、石灰分が多く含まれた水道水と旨く付き合っていかねばならない。

初めて欧州を訪れた人はスーパーマーケットなどで市販されている種類豊富なミネラルウォーターに驚かれる。豊かさの象徴と言うよりも、実は日常生活での必要性から生じている。パリの水道水(一般家庭やもちろんホテルなども)は衛生面の問題はなく、毎日の生活で飲料は可能だ。但し、石灰分が多く含まれているので、味や視覚的に気になり、かなりの人が市販ミネラルウォーターを購入して水道水と併用している。例えば、紅茶ファンにとっては、水道水をそのまま沸かした状態では味や視覚で紅茶を楽しむには難しいレベルだ。台所用の家庭ろ過器を通した水を使ったり、ミネラルウォーターを沸かしたりなどの工夫が必要となる。事情を知らずにパリに初めて来た時、お酒をお燗して取り出すとお銚子外側に白い粉が付いていて驚いた事を思い出す。もちろん水道水一本で通しているパリジャンもいるのだが、片意地張らずに便利でより美味しいミネラルウォーターに多少の金額を支払うのが一般的だ。飲料以外の毎日の生活水(洗濯機や温水器など)でも多少の工夫がなされている。水道の元栓の後に家庭用の浄化装置を取り付ける方法だ。これで自宅の水道水全体からある程度の石灰分を浄化出来る。料理用には、台所用の家庭ろ過器を併用するとよりベターな水にありつける。相棒の話によると、お米をといだ後、炊飯器に入れる時にこの浄化水を使うと炊き上がったお米の味が違うそうだし、お味噌汁などにも使っているそうだ。パリに長く住んでいる内に、毎日の水との付き合い方も自然に慣れて、余り気にならなくなってしまった。自宅には水道管に浄化器を取り付けている。暮れが近づいて来ると、水道浄化器フィルターの交換が恒例の年末仕事に加わった。これで、チョークストリームとも旨くやっていけそうだ。

冬の朝市

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冬の朝市

パリ右岸 12区 Aligre市場(Marche Beauvau St.Antoine)。月曜休で毎朝週 6日間賑わう 12区自慢の下町市場だ。店人が元気に動き始めると、着込んだ客が朝の買い物に訪れる。

「市場のお兄さん、お姉さん、ご苦労様!」月曜以外の毎朝、雨が降ろうが、雪が積もろうが、春夏秋冬、この通り(Rue d'Aligre)両側には 200m程の朝市が軒を並べる。通りの中頃は広場(Place d'Aligre)となり、可愛らしい時計台を前に「ノミの市」も開かれている。時計台の向かいには歴史のある市場(Marche Beauvau St.Antoine)が構えて建ち、通りの市場より多少気取った値段の商品を並べている。財布と相談しながら、その日の買い物を建物か路上か、店と内容により旨く使い分けて利用している様だ。この市場街は、歴史を持つパリで最も古い市場発祥地である。値段には定評があり、遠方よりジャガイモだけを買いに来る人もいる程の下町市場であるが、「AB」「Bio」(AGRICULTURE BIOLOGIQUE)マークの商品だって、高嶺の花とは言え、人気販売中だ。スーパーマーケットでは味わえない店人とのお喋りを交わしながら、買い物客が自分の選んだ今日の食料を袋にぶら下げて帰って行く。今日のお菜は市場を見て決める。下町気質の人達で賑わうこの市場に来ると、確かなエネルギーを充電して貰える。寒さで緑が深まったブロッコリーが美味しそうだった。今晩は自慢の一品、「ブロッコリーのカンダ和え」釣人風味。相棒と冬の引き締まった野菜で「赤」を少々 ...。

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