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Crottin:山羊乳から作った丸型のチーズ。パリではトーストに乗せて熱く焼いてよく食べ、
良質オリーブ油と相性が抜群のチーズで食いしん坊には堪えられないカルシウム源だ。
育ち盛り、食い盛りの少年に釣人お勧めの 1品をご紹介しよう。料理は専門外で特別なレシピとはいかないが、シンプルにして美味しいパリ定番のこの味をご賞味あれ。数多いチーズの中からこの 1品を選んだ理由はその名前にもある。「Crottin」、仏語辞書をご持参され目をお通し願いたい。最初に目に飛び込んでくる活字は驚くなかれ(馬・羊などの)糞(ふん)。確かにそれなりの形態ではあるが、チーズの名前に宛てるユーモア精神には完敗してしまった。これこそフランス食文化の自信と誇りと受け取れる様な余裕を感じるチーズ名である。
前置きが長くなってしまったが、簡単に美味しく戴く手順をご紹介しよう。
1)カンパーニュ風のパン(ポアランなど)をトースト厚さに切り準備する。
2)クロッタンを輪切りにしてアルミホイルにのせてオーブンで焦げ目を付ける。
3)カンパーニュパンをトーストに入れて軽く焼く。
4)トーストしたカンパーニュパンに軽くバターを下塗りする(ごく少量で十分)。
5)薄切りの生ハム、クロッタン、タンポポの葉(多目)をカンパーニュパンの上に乗せる。
6)最後にたっぷりと良質オリーブ油をかけて、フォークとのこぎりナイフで戴く。
注 1)オリーブ油は出来る限り新しい良質のものを使う事が決め手。
注 2)パリ風は人気のTomato Cerise (小さく先尖りの甘いトマト)を齧りながら食べる。
注 3)ワインは赤でも白でもどちらにも合い、余り拘らずに好きな方を選ぶ。
注 4)塩、胡椒は個人の好みで調節。
どうしても山羊チーズは苦手という方は、焼かずに生のクロッタンとマスカットを合わせて 食べて見よう。山羊チーズには若緑色のくだものが非常に合う。例えばメロン、干しブドウ、日本風「きゅうり」だって苦手意識を吹き飛ばしてくれるよ!食いしん坊諸君、召し上がれ!