残照

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残照

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川閉め直前にふと湧いて来たノルマンディー釣行。一人参加であったが流れに入る。
九月半ばにして残暑盛り返す。夏が残り火を燃焼させて去って行く、秋日和だった。

今年最後の流れを恒例のセーヌ上流 V村にて過ごしたが、川閉め直前の最終週末に
ノルマンディーの流れへ誘って頂いた。深場に鱒、浅瀬にオンブル(グレーリング)
が共生する、美しく豊かで、贅沢な流れだった。達人揃いの組で、釣人は様々な技と
流れでの過ごし方を学ばせて貰った。まだ知らぬ少年へ、自分の枠を超えた新世界を
しっかりと見定めて伝えたい。先輩方が辿り着いた楽しみ方や釣技を学ばせて頂く。
火照る体に冷たい流れが心地良かった。釣人は「独学探究の道」を探し求めている。
流れは静かに何を伝えているのだろう?いつか一人前のカッコ良い釣人になりたい。

 

夏の休日

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夏の休日

Rouen:Paris 北西約 130km。ノルマンディー地方、セーヌ下流部の旧都市。
セーヌ河口橋の街、Haute-Normandie (オート・ノルマンディー)の首都。

夏休みも終盤だ。昼食後にふと湧いた自由時間、気分転換を兼ねて釣人と相棒は
少年を誘い日帰りドライブへ出向いた。まだ日没も遅いので、午後からの行先を
検討、台所内装工事のアイデア探しを兼ねてルーアンと決定。ルーアン旧市街は
ノルマンディー地方を代表する木骨組造りの建築が立ち並ぶ美しい街だ。パリ発
午後からのドライブでものんびりと羽を伸ばせるコースだ。旧市街地には美味しい
ケーキ屋さんやらアンティック店、陶芸店なども軒並みで、気分転換の散歩には
持ってこいだ。何より、ノルマンディー地方独特の木骨組造りが見せる色合わせは
自宅工事中のアイデア補給となる。優しいパステル色、古木材と漆喰の組合わせを
拝見する。三人揃ってガァガァ夏の休日を楽しんだ。アイデア探し夏の休日だった。


 

オレンジジュースを飲む前に

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オレンジジュースを飲む前に 

オレンジジュースを飲む前に

オレンジジュースを飲む前に

オレンジジュースを飲む前に

オレンジジュースを飲む前に

日常ならニュースを見ながらモーニングコーヒー、今朝は庭散歩からスタートする。
森からの緑の風が朝の陽射しに優しい。宿庭の動物達はとっくに目を覚ましている。

満天の星空に天の川が流れていた。竿を置いた釣人と少年は空を眺めて過ごした。
相棒が指差すと流れ星が走った。森に隣接するシャトー宿からの星空が輝いていた。
川辺の釣宿では夜明け前から目覚める釣人だが、今朝は陽が昇りゆっくり目覚めた。
釣行なら飛び起きて来る少年も熟睡中。「竿を置いた休憩もいいもんだなァ .. 」。
今朝は美味しいオレンジジュースを飲みたい。二人を起こし、朝の庭を散歩しよう。
眠っている体を早朝の冷気が起こしてくれる。宿庭の動物達はもう目覚めている。
森も動き出した。二人は朝の意識回復中。休養は良好、オレンジジュース準備OK。


夏の物語

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夏の物語 

夏をパリで過ごす少年と仕事をサボった釣人と相棒はロワール地方へ飛び出した。
いざ!三人組ひと夏の物語へ!お気に入りの選り抜きシャトー宿へ泊まり込む。

夏仕事に追われ酸欠状態が続く釣人宅へ少年が日参していた。少年の屋根裏部屋は
さすがに残暑厳しい様子だ。ひとりで通うパリ東隣のバンセンヌ森の鱒池は、水温が
上がり毛鉤釣りままならない状況だろう。仕事手を休め、窓外を吹く緑の風を思う。
釣人と相棒はロワール地方に二つのお気に入り隠しシャトー宿を見つけ出していた。
「心地良いサボリは人生をバラ色にする!」誘惑に弱い釣人は膝打って相棒に相談。
少年の驚く瞳を楽しみにひと夏の物語、サボリの一服を決め込む。部屋で宝石を掛け
た雁が首傾げて迎えてくれた。緑の風、夏の物語が三人組の心にひとつ積み重なる。


少年と大樹

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少年と大樹 

少年は夏の光の中を大樹に向かって一目散に駆け寄った。
少年と大樹には大人に理解出来ない精霊の言葉が存在する様だ。

夏仕事が重なり、少年との時間が噛合わないで過ぎていた。何時頃だっただろう?
左岸を歩いていた釣人は、ルーブル前のセーヌ川沿いに存在した「右岸の大樹」の
根元に座る少年の姿を見た事が数回あった。大樹は、老齢を迎え、知らぬ間に切り
倒された。其れ以来、釣人と少年は「右岸の大樹」について語り合う事を止めた。
釣人と相棒は少年と過ごしたい取って置きのお気に入りの隠しシャトー宿があった。
「竿を置いた休暇もいいかな?」釣人、相棒の合点で少年と夏の休暇に飛び出した。
最近少年は時々目を細め少し遠くを眺める。微かだが、自分の位置を確認している
様に感じる。少年は大樹に駆け寄り、掌でトントンとその幹をそっと擦った。釣人と
相棒は、大人になり失って行く「木の精霊」との言葉を思い出そうと苦戦していた。


くすんだ色

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くすんだ色

くすんだ色合いは創作意欲を掻き立てる。色バランスがコントラストを求めるからだろう。
雨風に晒された机、猟で使われた褪せた囮鴨の色。歳月の中に消え失せて行く色合いだ。

釣人はデジャブーの言葉を思った。アンティックの釣用具展示会で見る、古きサーモン毛鉤が同時に浮かんだからだ。いや、それだけではないだろう。遊び心として傍に置かれた、黒く艶のある金属製の虫達。そのコントラストが絶妙に新しい生命感を生み出して来る。それが丁度、色褪せてしまっても極彩色の鳥羽を巻き留めた古きサーモン毛鉤と、専用の黒色針を思わせるからだろう。釣人と少年は、コントラストで再び鳴き声を上げ始めた囮鴨を眺めた。歳月の中にくすんで消える色、自然の中に隠れようとする生命はちょっとした「モノ」で蘇る。


石と木と

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石と木と 

Rouen の街を訪れた。司教区の脇にある入口、石畳広場を囲む歴史建造物が現れる。
石材と木材の組み合わせが見事。木の梁には、骸骨や骨、シャベルなどが彫られていた。

相棒の説明によると、この建物は1348年、当時流行った「黒ペスト」で亡くなった多くの人々の納骨堂として建てられたものだそうだ。少年は木の梁に彫られた骸骨や骨、シャベルなどを素早く発見した。「猫のミイラ!」釣人は扉横のガラス窓中を指差した。歴史を聞き恐ろしい筈であったが、石材と木の梁の組み合わせがあまりに見事、歴史の中で風化され、骸骨や骨などのモチーフまでが何処かユーモラスにさえ見えて来るのが不思議だ。時代は月日と共に人々の感傷を流して行く。若者が建物にどんどんと入って行く。現在は美術学校として多くの若き芸術家を生み出している建屋だそうだ。数百年後、原発はどの様な形だろうか?


田舎の花屋さん

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田舎の花屋さん 

気持ち良い秋日。意見が合って、穏やかなノルマンディー地方ヘドライブに飛び出す。
石造りに木材が混ざるのがノルマンディーの特徴だ。花屋さんの麦藁が花色を温める。

パリの気温は少しずつ下がって来た。昨日に続き、朝方 4℃〜 6℃程度と肌には寒いが、爽やかな秋日が続いている。朝のコーヒータイム時に窓を覗くと、あまりの青空に誘われた。今日はノルマンディーの田舎道で秋陽を追い駆けようと合い決まった。少年をピックアップ、相棒と釣人はドライブへ飛び出した。町を散歩すると、可愛らしい花屋さんがあった。特別な花を置いてある訳ではなかったが、置かれた麦藁が花々の色を温めていた。ノルマンディー地方は、石造りの街に、木材や藁ぶき屋根などの暖かい素材が建物に組み込まれている。


遥か遠き幽谷

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遥か遠き幽谷

「山の子」、「谷の子」になれば辿り付けるだろうか?幻の魚が棲む未踏の流れへ。
「時期尚早」と三人組は弾き飛ばされた。力を付け、何時の日か?自然からの招待状。

傷を癒し、恐怖心を克服する。自信が持てる体力の回復と年齢の駈け競べとなるが、その時が来る迄、辛抱して、待って見よう。釣人は同じ仲間、三人組で、「幻の魚」と対面する事を信じている。その時の為に、より賢明な安全策を研究し直しておく。まだ見ぬ「その一匹」へ三人がかりで近づいて行く。釣人の馬鹿らしい思い込みだが、この三人組で成し遂げてこそ夢が持てる。釣人と少年は、相棒の肩を抱えた。自分一人だけでは遂げられぬ事を学んだ。

 

相棒の転倒滑落

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相棒の転倒滑落 

自然公園内の入渓標で谷に降りる。途中から急斜面、相棒が転倒滑落した。
相棒はすぐ前下を降りる釣人に支えられた。転落は免れたが、膝関節捻挫の傷を負った。

釣人、少年、相棒の三人組は釣行時の初事故を体験した。「安全の第一優先」を守り続けて来たつもりであったが ... 、釣人は悔しくも面目なく、自らの勉強不足を噛みしめた。初めての入渓点であった降り道は言い訳にならない。自然公園内の入渓標の道順に従い、何時の間にか中級者レベルの降り道へ入っていたと考えられる。釣人と少年は、相棒が「初級者」である事を忘れていた。継続して来た「仲間意識」が生んだ初歩的なミスであった。後ろを降りる少年の叫び、振り返ると同時に相棒が転げ落ちて来た。幸いにしてトレッキングシューズが足首を守ってくれたが、相棒は滑落時に膝関節捻挫を負った。転落を食い止め、支えるのが精いっぱいの一瞬の事故だった。二人は相棒を谷へ降りた地点迄担ぎ上がり、救急病院へ直行した。「固定」「冷却」「患部高位保持」「安静」。応急処置を終え、新式ベルクロ添具の患部固定に助けられ、民宿での休養で過ごす事に変更した。傷みを堪えて頭掻く相棒の元気に救われたが、釣人の初歩的な不注意が原因であった。まだまだの勉強不足だった。


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