さらば ソフィア

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さらばソフィア

相棒には次の旅立ちの始まりとなっただろうか?

さらばソフィア

ソフィア散策

白髭のおじいさんがとてもソフィア的だと、少年がなぜか喜んでいた ..... 。

さらばソフィア

春の小枝にも耐えられる程、きっと小さく軽いものがイイんだと釣人は思った。

さらばソフィア

重厚とは無縁。風にそよぐ「春の糸」が、釣人と少年、相棒に教えてくれた。
血統や素性の説明などは無用なもの。気のイイ仲間と「風の旅人」がついている。

ソフィア、あなたを傍で見詰めた。 6泊 7日の旅では短すぎた事に、今気付いたよ。
沢山のものを見せてくれてありがとう。宗教に無縁の釣人だったが、襟を正して、
精一杯に君を見詰めたつもりだ。教会の奥隅々まで拝見させて貰った。春の吹雪を
心配するバルカン山脈やじきた道中だったが、心に沁みる思い出のお土産を頂いた。
無事に旅を終えられた。ありがとう!ソフィアの白鳥!そして、温かいイコンの瞳。
ソフィア、君を思い出す時、あの美しい青色照明を忘れない。ソフィアブルーへ!
この旅の終わりに、釣人と相棒は、何時か京都で、少年と一緒に暮らそうと思った。
枝に結ばれた「春の糸」は、鳥達の巣に持ち帰られて、小さな雛鳥を守るだろう。
ソフィア、少し時間をかけて待ってみるよ。教えて貰った事がきっと正しく巡って
来る事を。バルカン山脈に吹く旅の春風が、三人に共通の思い出を残してくれた。


 

ソフィア 「少年のイコン」

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さらばソフィア

其れは、色を極力控えて薄板に描かれていた。母なる温かさが込められていた。
旅の最後の晩、釣人は少年が見詰めていた「一枚のイコン」について聞いてみた。

少年は足を止めて其の瞳に何を思い描いていたのだろう? 到着日の散策時に、
白髭のおじいさんがとてもソフィア的だと、少年がなぜか喜んでいた様子も、
ふと、釣人の心に残っていた。「何を感じたかい?」 少年に静かに訊ねてみた。
じっと見詰めていた少年の心に去来した想いは何だったのだろう?親友であり、
探求の同志である少年。見詰めた一枚の絵に何を思い描いていたのだろうか?
以前に観た韓国ドラマ『風の絵師』での、 - 先生と画工の会話が聞こえて来た。

 - 答えて見ろ。 描くとは何だ?
   描くことですか? 描くこととは しのぶことでは?

 - しのぶ? 理由は?
    それは、 恋しさは絵になり また 絵は恋しさを生むように思えます。

- 続けて ..... 。
   恋しい人がいると その人を描くようになり
 恋しさは絵になって その人は絵になる。

- そして?
   そして、 その絵を見ると 忘れていた恋しさがよみがえる。
   ゆえに 絵は恋しさになるのでは?

- 絵を見ると恋しくなる ..... 。 ゆえに ..... 。
   ゆえに、 描くことは 恋しさを意味するのでは?

- 恋しさか。 描くとは恋しさか ..... 。  / 『風の絵師』より

少年は答えず、視線を少し移して口を噤んだ。釣人は確かな意志を聴き取った。
もう少し待ってみよう。いつか少年が自分の言葉を持ち、自分の生い立ちについて
語ってくれる日を ... 。釣人の心に、少年の宝物、大切にする鮭竿 14ft#12 DH 、
おじいさんの言葉が浮かんだ。「鮭釣りはいいぞォ!きっと誰かが教えてくれる」。


 

イコン 「開かれた扉」

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イコン

イコン

イコン

イコン

民族博物館を後に、三人は心豊かに満たされて丘上の美しい路地を歩いた。
此方の風習なのだろう。展示館の入口は目立たず、外扉の内側に窓口が在る。

或る日、或る時、或る所で ... 、静かに扉が開かれた。旅の途中にはそんな幸運に
恵まれる事が在る。ブルガリアの風習なのかも知れないが、公の展示会場入口は
表構えが非常におとなしい。個人の建物かな?と心配しながら大きな外扉をそっと
押入ると、内側に窓口が在る所が多い。美しい建物の外扉をおそるおそる押して
中を覗かせて貰う。其処は、「イコン展示館」となっていた。学者気質と思える
教授風の中年女性が調べ物を机に置いて迎えてくれた。入館切符が必要との事で、
倹約旅行の三人は諦めて引き返そうとしたのだが、観光客が少ない時期のお蔭か?
異邦人三人組の訪問に興味を示してくれたのか?「お入りなさい」と無料入場を
プレゼントしてくれた。面白いもので、そんな場合こそ心に残る出会いと接する事
が多いものだ。館内で見たイコンの瞳になぜか優しさを感じたのは、釣人と少年の
直観だけだろうか?三人心温まるまでゆっくりと鑑賞して、お礼を述べて退出した。


 

プロヴディフ 「丘上の館」

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丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

丘上の館

当時のコンスタンチノープルへの交易路上、その地の利は多大なものであった。
丘上には数々の美しい豪邸や屋敷が目に留まる。とりわけ美しい館「民族博物館」。

手ぶらで先を歩く少年が 「たぶん此処だよ」と足を止めた。相棒がガイドブックで
確認、 「辿り着いたネ!」と喜んだ。中庭の奥に、美しい館が姿を覗かせている。
ブルガリアのバラ観光は有名だが、季節には早く、旅行者はまだ少ない。時期の
良い訪問だった。お蔭で観光客の少ない旧市街や静かな館を訪れる事が出来た。
入口案内係りの人がとても丁寧な言葉使いで説明を加えてくれた事が印象的だった。
「民族博物館」にて、お屋敷の室内装飾や数々のコレクションを拝見させて頂いた。


 

プロヴディフ 「旧市街散策」

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旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街散策

旧市街の丘を頂上を目指して上へ上へと登る。プロヴディフ町全体が見下ろせる。
見晴し良い空気を吸って一服。さあ、細かい路地や中庭、思い思いを観て廻ろう。

石組みや道の石敷きの各所に、歴史の深さが刻み込まれていた。パリに住んで
いると散歩時に面白いものと随分頻繁に出くわす。散策は何よりの気分転換だと
確信している訳だが、旅の途中に触れ合う目新しいディテールには、独学では
求めても及べない大きな力が溢れている。釣人と少年、相棒の三人組は、今、
バルカン半島旅の途中を歩いている。目に入るものを体全体に受け止めながら、
丘を登ったり、下ったりとやじきた道中。相棒が「出窓のスタイルが特徴的」と、
ガイドブックを読んでくれた。昨晩平らげた「ミシュマシュ(庶民の地方料理)」
も、この丘歩きで完全に消化。お昼はヨーグルトベースのスープを楽しみにする。





 

プロヴディフ 「石畳の丘」

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石畳の丘

石畳の丘

石畳の丘

石畳の丘


石畳の丘

石畳の丘

石畳の丘

石畳の丘

石畳の丘

石畳の丘

ローマの支配時代以降、トリモンティウム /Trimontium(三つの丘)と呼ばれた。
ローマ帝国の東域中心地として栄えた丘は、道の石敷きにも当時の繫栄が偲ばれる。

夢の跡の様な旧市街の丘には頑強な石畳の道が丘上まで続いている。ローマ支配の
時代にはトリモンティウムと呼ばれる三つの丘がその中心をなしていたそうだが、
後にブルガリア第二の都市として新市街を拡げ、新市街を囲む三つの丘と合わせて、
現在のプロヴディフには六つの丘が在るそうだ。史跡好きの相棒を先頭に、見晴し
好きの少年、釣人の三人組はせっせと丘上を目指した。さすがは、歴史の流れに
洗われた旧市街の丘だ。丘上へ登る路々の石畳には、まるで川底の大石を思わせる
力強さがいまだ息衝いている様に感じられた。美しい旧市街の丘をせっせと登った。


 

プロヴディフ へ

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プロヴディフへ

プロヴディフへ

プロヴディフへ

プロヴディフへ

プロヴディフへ

プロヴディフへ

プロヴディフへ

プロブディフへ

ヴェリコ・タルノヴォ発小型マイクロバスで南西約 140km プロヴディフへ移動。
Plovdiv:歴史6000年を持ち、ソフィアとコンスタンチノープルを繋いだ交易町。

ヴェリコ・タルノヴォ街外れにある小型マイクロバスが出発するバスターミナルへと
向かった。小型マイクロバス移動は、距離数を予想スピードで割算しても、なかなか
到着時間を割り出せない。結局、午後 1時に出発した小型マイクロバスは約140km
地図上距離を、走りに走り夕方暮れ時にプロヴディフへ到着した。急ぐ旅でもなく、
村々の景色を楽しんだ。プロヴディフは歴史が古く、6000年の輝く歴史を誇る街。
セルディカ(現在のソフィア)とコンスタンチノープルの交易路上に位置した事や、
後にローマに支配され影響を受けたことで、建築様式の美しい豪邸を丘上旧市街に
今も残している。相棒のお目当ては丘上の旧市街に在り。まずは今晩の夕食とした。


 

ヴェリコ・タルノヴォ 「谷間の銀河」

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谷間の銀河

昼間は普通の風景であったが ... 、その夜、宿部屋テラスからの景色が一変した。

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

谷間の銀河

一晩の出来事だった。素朴さの中にこんな熱情が秘められていたのかと驚かされた。
目の前の夜の渓谷に銀河が響き輝いた。それは、たった一晩の、渓谷での出来事だ。

花火音にも関わらず、釣人は青白い蛍の輝きを思った。部屋の前、すぐ下の道端には
若い恋人達が早くから陣取っていた。始まりを待つ姿が眩しかった。少し上等過ぎる
特等席に、釣人は宿部屋テラスに座りながら少し照れていた。ハプニングは付き物の
やじきた道中だが、思いも寄らない驚きのプレゼントを頂いた思いだ。夏に親しむ
花火を、最新光スペクタクルと共に、なごり雪で遅い春を迎えたばかりの山村の谷で
突然に出逢った思いだった。激しい熱情の輝きは渓谷の懐に抱かれて消えて行った。


 

ヴェリコ・タルノヴォ 「山村の旅宿」

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春を待つ人々

山村の宿

風邪を治した直後の旅だったが、相棒はブルガリアヨーグルトのお蔭様で元気復活。

山村の宿

山村の宿

山村の宿

山村の宿

山村の宿

山村の宿

山村の宿

山村の宿

山村の宿

山村の宿

谷川沿いの旧道にある昔ながらの老舗宿。山村の旅「一宿一飯」のお世話になる。
冷たく美味しい水、大盛りに盛られたヨーグルト。渓谷からの気流が嬉しかった。

気が付くと三人は街に住む喧騒を離れ静かな山村にいた。朝目覚めて冷たい水を
大きなコップいっぱいに飲む。食堂に下りて朝食を戴こう。ブルガリアヨーグルトが
大盛りで添えられた村宿の朝食は「健康の源」そのものだ。宿の前は静かに蛇行する
ヤントラ川が渓谷をなしている。村のどこからかキツツキが古木を叩く木こりの様な
音が響いて来る。釣人と少年、相棒の三人組は旅の途中、静かな村で時を過ごした。
ブルガリアの人達は、どちらかと言えば無駄口が少なく、無口な人が多い方だろう。
素朴さは十分に旅人を温めてくれる。釣人にとっては居心地の良い旅会話が進んだ。
宿人が「今晩は素晴らしいものが眺められるヨ」と部屋のテラスを指差した。今晩?
どんな事が始まるのだろうか? やはり無口な説明の方が楽しみが湧く思いがした。
手作りの調度品には、アイデアが込められていた。穏やかな山村の空気を味わった。


 

ヴェリコ・タルノヴォ 「春を待つ人々」

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春を待つ人々

春を待つ人々

春を待つ人々

春を待つ人々

春を待つ人々

春を待つ人々

春を待つ人々

春を待つ人々

春を待つ人々

春を待つ人々

春を待つ人々

春を待つ人々

バルカン山脈の寒く厳しい冬が清廉で美味しい水を作るのだろう。人々は春を待つ。
ソフィアで教えられた春到来を祝う紅白の飾りものは、この山村に来て数を増した。

歴史の中にかってバルカン半島ほぼ全域を支配して名を遺した第二次ブルガリア王国
首都として栄えた古都であったと相棒から教えられた。しかし、めざましい繫栄後、
この村(当時の古都)は1396年にオスマン朝に滅亡させられ、その後 500年間もの
オスマン朝支配が続いたそうだ。厳しい冬の寒さに耐え、村の人々は春を待ち望む。
そんな気持ちが風習を生んだのか?春が訪れると人々はお祝いとして紅白の飾り物を
お互いに送り合うらしい。ソフィアでは、よく街人の外套襟先に着けられているのを
目にしたが、この村は殆どが軒下や家周りに付けられていた。木々の小枝に結ばれる
ものは、春を迎えた小鳥達へ、巣作りへと持ち帰えれるようにとの心配りだそうだ。
山村に暮らす素朴な人々の気持ちが伝わって来る。季節の流れの中で春を待つ人々。


 

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