アドリア海の真珠

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アドリア海の真珠

アドリア海の真珠

アドリア海の真珠

アドリア海の真珠

アドリア海の真珠

アドリア海の真珠

アドリア海の真珠

アドリア海の真珠

ドゥブロヴニクへ戻って来た。さぁ、パリへ帰る最終日だ。見納めに、丘へ登る。
海に光が射し込んでいる。きっとその下に、アドリア海の真珠が隠されている。

最終日は脚力が勝負のトレッキング。過ごしたきた街を見渡そう。丘の南斜面には
ケーブルカーが設置されて展望台へ昇って行けるが、満腹な海の幸を消化して体へ
発散すべく、此処はひと頑張り。達成感と引き換えに久しい筋肉痛も恐れぬ覚悟だ。
相棒が言いだしっぺとなると、釣人と少年も、後には曳けない。山道を汗掻きかき、
ドゥブロヴニクの思い出とした。丘を降りて最終日の海を眺めに堤防へと向かった。
猫がベンチに丸まっていた。碧い海の真珠探しは、潮騒を聞きながらの夢心地だ。
晴れ時々曇り。「にわか雨を躱すことも、探究の課題に追加すべし」と見つけたり。
さらばクロアチアの海。三人一組の「やじきた道中」、大切に胸にしまって帰ろう。
遅れた晩秋の旅だったが、顔を見せてくれた「碧い海」に感謝する。ありがとう!。

 

君は海を見たかい?

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海を見たかい?

海を見たかい?

海を見たかい?

海を見たかい?

少年との約束が適おうとしていた。澄み切った風が空を映し、碧い海が顔を出した。
サケ・マスの稚魚は、初めての降海を直前に、少し怯んで銀色の航海服に着替える。

降海性を有したスモルト(Smolt)と呼ばれるサケ・マスの稚魚は、海水を感じる
河口部へ達すると、あたかも少し怯んだかの様に、スピードを落として一旦留まる。
少しづつ、血統を示す幼い班模様の体側は、色を薄めて銀色に変わって来る。所謂、
「銀化」と呼ばれる変化を待ち、海へと向かうのだ。生まれた渓流と比べて格段と
豊富な餌に恵まれる海での生活が、彼等を河川残留型の兄弟よりも、 2〜 4倍もの
体長へと成長させる。そんな彼等は、ある時を迎えると、導かれる様に故郷への
同じ経路を遡って、生まれた渓流へと戻って行くのだ。釣人は少年と相棒に何回か
同じ話を繰り返した。「面白い事に、海へ下る事を決めた稚魚達は、皆臆病で、
力の弱い者達だった。強者に餌の流れる縄張りを奪われ、残留すら難しい者だった。
海で生き残れた彼等は、沿岸に仕掛けられた刺し網をすり抜けて、故郷へと遡る。
やがて、自分の体長が他の魚よりも大きい事に気付き、初めて相棒を探し始める」。
だから僕等も、「碧い海」の色を心に留めておきたい。少し怖がったあの頃を ... 。

 

海市場 「スプリット」

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海市場 「スプリット」

海市場 「スプリット」

海市場 「スプリット」

海市場 「スプリット」

海市場 「スプリット」

海市場 「スプリット」

海市場 「スプリット」

海市場 「スプリット」

海市場 「スプリット」

海市場 「スプリット」

海市場 「スプリット」

海市場 「スプリット」

海市場 「すぷりっと」

海市場 「スプリット」

アドリア海のオールフレッシュ! 旧市街の東側に青空市場、西側に「海市場」。
青空市場にて「土地の幸」をひと眺め、西側にある住民の「海市場」へ向う。

クロアチアの人なら声揃えて自慢するアドリア海の「海の幸」。その新鮮さには、
島国日本育ちの三人組も、揃って脱帽。市場に流れる新鮮な空気が、説明を不要に
獲れたての幸を輝かせている。「此処じゃあ、魚はその朝に買うのが伝統さ!」。
「此処で獲れる魚介類は砂を噛んでいないんだ。世界一の味さ!」と、威勢の良い
気風で自慢する。ここまで新鮮さを見せられると、三人共もうどうにも止まらない。

今晩は宿部屋で「旅人の自炊」と合点した。茹でるのが惜しい程の甘海老の色艶。
獲れたて新鮮な海の甘味を楽しみながら、釣人が生蛸の塩揉み、相棒が茹で加減と
オリーブ油、塩味係り。少年は盛付けと食卓を引き受けた。奮発の白ワインも格別。
「戴きます!」夕食の歓声。海の幸は、やはりシンプルが一番だと少年に自慢した。

 

古代都市 「スプリット /Split 」

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スプリット

スプリット

スプリット

スプリット

スプリット

スプリット

アドリア海沿岸最大都市「スプリット」へ到着。古代宮殿跡が街と一体化している。
ローマ皇帝ディオクレティアヌス(245年〜313年)が、退位後に住んだ都でもある。

新市街のバスターミナルへ到着。まずは、ドゥブロヴニク滞在時に予約した民宿へ。
小さな港町滞在後の沿岸最大都市スプリットの新市街は、都市型生活感が印象的。
民宿へ荷揚げして挨拶。早速、海岸沿いに広く残る古代都市の宮殿跡へと向かう。
天候はグッドコンディション。頑丈な城壁に囲まれた古代都市の石壁に鮮明な影が
コントラストを成し、街全体が男性的な骨格を思わせる。この旧市街も 1979年に
ユネスコ世界遺産に登録されている。珍しく、連続したユネスコランド滞在となる。
世界各国からの観光客を受け入れ、世界レベルの様式を得ながら、地域は少しづつ
ユネスコランド化?して来る現実。自分自身も観光客である事を忘れ、ふと考える。
「ひとりの旅人で在りたい」。宮殿跡に溶け込んだ住民の日常生活ぶりに期待する。
倒されて残る石柱のひとつひとつにも、其の歴史と神秘性が奥深く染み込んでいる。
今も残る要所部分を生活空間へ取り込んで活用する。旧新合体の様式に教えられた。

 

さらば トロギール

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さらば トロギール

さらば トロギール

さらば トロギール

さらば トロギール

さらば トロギール

小さな旅の道標がこれからの生き方にも方向を授けてくれることが在る。
石造りの迷路の様な小さな港町で日常生活を離れた。さらば!「トロギール」。

街暮らしの少年と釣人、相棒の三人組は、海に昇り、海に沈む太陽を追い駆けて
小さな港町に二泊。歩き回った。明朝、そのユネスコ世界遺産の旧市街を後に
東方約 20Km「 スプリット/ Split 」へバス移動。アドリア海に面する古代都市
ユネスコ世界遺産の街へ向かう。ロマネスクの旧港町で、日頃考えられなかった
釣人自身の「展望」を思案させて貰えた。少年が見出だした紋章の様なものだ。
珍しく釣人と相棒は旅先で故郷を想った。潮風が運んで来る旅情なのだろう。
もう一度、港を歩こう。三人組はこのロマネスクの町が舞台の一幕の様に思えた。

 

フラッシュバック ・トロギール

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フラッシュバック 「トロギール」

フラッシュバック 「トロギール」

フラッシュバック・トロギール

フラッシュバック 「トロギール」

フラッシュバック 「トロギール」

感じるままにより清明な生き方こそ「クオリティ オブ ライフ/ Quality of Life 」。
『人間は、みんな大きな苦労の石を大切に抱いて生きてるんや ....... 』/ 水上 勉。

港町の少年が朝陽のあたる桟橋で釣糸を手繰っていた。竿すら使わない釣法には
キューバや南米の旅時に海辺でじっくりと御目に掛かっている。もう言葉は不必要。
釣糸に鉤、そして釣人。同じ朝陽を浴びながら、釣人はフラッシュバックして行く。
先斗町に住む静香が橋を渡って来る。庭師だった義父鶴吉のつぶやきが聞こえる。
芸妓の名は静香。水上 勉 「京の川」が流れている。釣りするおじさんに近づくと
無言の挨拶で魚を見せてくれた。夢中に潮風は匂わなかった。限りなく透明な風が
釣人の体中を吹き抜けて行く。 「どこまでも職人として生きていけるだろうか?」
「いつか三人一緒に京都で暮らしてみないか?」 釣人は心の中でつぶやいていた。

 

トロギール 港育ち

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港育ち

港育ち

港育ち

港育ち

港育ち

港育ち

港育ち

港育ち

港育ち

アドリア海の埠頭を闊歩し、海を渡る太陽と共に潮風に吹かれて生きる人達。
トロギールの港育ちは、其の明るさのどこかに微かな東洋の匂いが感じられた。

人と人の距離感が近いのだろうか?パリの街人と比べて会話の間にも親密感が
伝わって来る。それにしても皆が見事な英語力を備えている。バスの運転手から
スーパーのおばさん達まで、流暢な英語で答えてくれるので驚かされた。何時?
何処で身に付けただろうか?海を渡って来る太陽?港を吹き抜けるて行く潮風?
それはきっと、おおらかに外人を受け入れてきた港育ちの成せる技ではないか?
学校は埠頭に沿ってひと歩き。出港や碇泊を繰り返す大きな船を横目に通学する。
夕暮れにオレンジ燈が灯っても、港の石畳広場では子供達が遅くまで遊んでいた。

 

散策 トロギール

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トロギール 散策

トロギール 散策

トロギール 散策

トロギール 散策



トロギール 散策

トロギール 散策

トロギール 散策

トロギール 散策

トロギール 散策

トロギール 散策

トロギール 散策

トロギール 散策

トロギール 散策

港旧市街トロギールの路地を散策する。時代を越えて来た街は細い迷路造り。
海の光に晒され、キャンバスはコントラストをなす色や質感を浮かび上がらす。

旧市街全体はナチュラルな古石色の基盤色で出来上がっている。その色があたかも
キャンパスの様に街全体を取り囲んでいる。フジツボ色?少年が新色を命名した。
時代の流れを海の光に晒された古石色は、面白い程に、其々の色を拒むことなく
許容している。釣人はふと春夏秋冬の光、川底へ射し反射する光に思いを馳せた。
海の光は川とは違う想像力を刺激してくれる。海用の毛鉤を巻く際には、忘れては
ならない事かも知れない。降海性の魚が、川へ遡上を始める際に、きっと記憶する
色彩感覚ではないか?釣人は、少年が命名したフジツボ色に映える色彩を空想した。
隠れようとする色と存在を主張する色。コントラストの調合が大切になるのだろう。

 

ロマネスクの街 「トロギール」

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ロマネスクの街

ロマネスクの街

ロマネスクの街

ロマネスクの街

ロマネスクの街

ロマネスクの街

ロマネスクの街

ロマネスクの街

ロマネスクの街

ロマネスクの街

トロギール(Trogir):アドリア海沿岸最大の都市スプリットから西方へ約 20km。
城壁に囲まれたロマネスクの街は、陸繋がりに見えるが、橋によって結ばれている。

起源はギリシャ時代にまでさかのぼり、1997年にユネスコ世界遺産登録された町。
少年が真っ先に声をあげた。「隠れ家(Dragon)の紋章になるネ!」竜の石彫紋が
いたく気に入った様だ。到着バスターミナルから市場横の短い橋を渡ると旧市街だ。
陸繋がりに見えるが、本土とチオヴォ島の間に浮かぶ小さな島の旧市街だ。城壁門を
くぐり抜けると、石並みが続き、建物には可愛らしいロマネスク石彫紋章がご挨拶。
相棒の指さす愛嬌のあるニワトリやライオンのロマネスク紋章にも、笑顔が零れる。
この小さな旧市街に二泊する。地中海・アドリア海の昔物語を感じ取ってみたい。

 

西北西へ

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西北西へバス移動

西北西へ

西北西へ

西北西へ

西北西へ

作戦会議の末、旅順が決まる。「Dubrovnik → Trogir → Split → Dubrovnik 」。
バス移動で 4時間半。西北西に位置する城壁の街「トロギール(Trogir)」へ出発。

「アドリア海の真珠」と評された美しいドゥブロヴニクの街で過ごした三人組は、
作戦会議の末、これからの旅順経路を決定した。ユネスコ世界遺産に登録される
旧市街地に宿泊、廻る旅は宿先押さえの必要が生じる。ドゥブロヴニク旧市街地は、
1991年クロアチア独立戦争で旧ユーゴスラヴィア軍の攻撃により旧要塞街も被害を
受け、終戦後の修復にて危機を脱した世界遺産の街であった。この旧市街を後に、
向かう「Trogir」もロマネスクのギリシャ時代にさかのぼる世界遺産の街だそうだ。
出発のセントラル・バスターミナルは、新市街の Dubrovnic 港すぐ脇に位置する。
港には「Queen Victoria」が碇泊していた。地中海やアドリア海には豪華客船での
旅行者も多い。「マンション風のテラス付だネ」少年は目を丸くした。三人組は
地中海版五十三次、「やじきた道中」を味わいながら「Trogir」の街へと到着した。

 

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