JUGEMテーマ:日記・一般
「 A bientot, Prague !! 」 それは、再会への約束。永別の「 Adieu 」 ではない。
短かい息抜きだったが、釣人、少年、相棒には、元気の湧く楽しい休養だった。
「さようなら」としか言えない別れだが、幸田 文さんの文面から引かせて頂く。
小さいときから川を見ていた。水は流れたがって、とっとと走り下りていた。
そのくせとまりたがりもして、たゆたい、渋り、淀(よど)み、
でもまた流れていた。川には橋がかかっていた。
人は橋が川の流れの上にかけられていることなど頓着(とんちゃく)なく
平気で渡って行った。私もそうした。
橋はなんでもない。 なんでもないけれど橋へかかると、
なぜか心はいつも一瞬ためらって、川上川下、 この岸あの岸と眺めるのだ。
水は流れるし、橋は通じるし、「流れる」とは題したけれど、
橋手前のあの、ふとためらう心には強く惹(ひ)かれている。 /幸田 文「流れる」
彼女の著書「木」に感銘を受け、「流れる」へと読み継いだ。まだまだ読み熟せては
いないが、巻末「著者のことば」は珍しく一読で心に響いて来るものを感じ取れた。
少年には以前も紹介したが、流れを前に立ち止まった時、何回も読み直している。
時の流れは、人、ひと粒の生を、「運命の力」で押し流しながら、海へと帰還する。
まだ未熟な青年や若者達が、時に流され、其れにもまれながらも、互いに信じ合い、
溶け合った、そんな感傷を思い出させてくれた。以前この道を歩いた時の感覚は
流れ去るものだが、いつかまた、空を越え川上からやってくるものだろう。この次は
どんな話を聞かせてくれるだろうか?暫しのお別れ。春へ「A bientot, Prague !! 」
「 A bientot, Prague !! 」 それは、再会への約束。永別の「 Adieu 」 ではない。
短かい息抜きだったが、釣人、少年、相棒には、元気の湧く楽しい休養だった。
「さようなら」としか言えない別れだが、幸田 文さんの文面から引かせて頂く。
小さいときから川を見ていた。水は流れたがって、とっとと走り下りていた。
そのくせとまりたがりもして、たゆたい、渋り、淀(よど)み、
でもまた流れていた。川には橋がかかっていた。
人は橋が川の流れの上にかけられていることなど頓着(とんちゃく)なく
平気で渡って行った。私もそうした。
橋はなんでもない。 なんでもないけれど橋へかかると、
なぜか心はいつも一瞬ためらって、川上川下、 この岸あの岸と眺めるのだ。
水は流れるし、橋は通じるし、「流れる」とは題したけれど、
橋手前のあの、ふとためらう心には強く惹(ひ)かれている。 /幸田 文「流れる」
彼女の著書「木」に感銘を受け、「流れる」へと読み継いだ。まだまだ読み熟せては
いないが、巻末「著者のことば」は珍しく一読で心に響いて来るものを感じ取れた。
少年には以前も紹介したが、流れを前に立ち止まった時、何回も読み直している。
時の流れは、人、ひと粒の生を、「運命の力」で押し流しながら、海へと帰還する。
まだ未熟な青年や若者達が、時に流され、其れにもまれながらも、互いに信じ合い、
溶け合った、そんな感傷を思い出させてくれた。以前この道を歩いた時の感覚は
流れ去るものだが、いつかまた、空を越え川上からやってくるものだろう。この次は
どんな話を聞かせてくれるだろうか?暫しのお別れ。春へ「A bientot, Prague !! 」