キューバを去る朝、早起きして海へ行った。竿を使わない、糸だけの釣りを見届けた。
道具に縛られぬ「一心同体」の釣り。聢と、その釣り技の真髄を見極めさせて貰った。
釣人はゆっくりと肩を回した。沢山のものを見せて貰った。いよいよ、飛立つ時が来たのだ。「アディオス アミーゴ」。「さらば!喜一郎」。何時かパリのサン・ルイ島、釣具店「毛鉤の家」(La Maison de la Mouche: 1, Bd. Henri IV 75004 Paris)へ来てくれ。店の亭主に Nobi の親友だと告げて貰えば、すぐに連絡してくれる。もしも不可能な状況にあるなら、見守っていてくれ。お前の好きだった曲、「石川セリ・八月の濡れた砂」(←左クリック)を残して行くよ。