ダディー ロングレッグ

JUGEMテーマ:日記・一般

ダディーロングレッグ

ダディーロングレッグ

ダディーロングレッグ

ダディーロングレッグ

釣人と少年は一端のウェット派。ドライを使う場合は、大きめ毛鉤を好んだ。
最終日をドライ毛鉤で過ごした。リーダーの返りと静かな着水が心地良かった。

雨が降っても、ライズが無くても、川で竿を振りたい。他の釣人が諦めて帰った
静かな流れで独学を進める内に、何時の間にか?すっかりウェット派(水中毛鉤)
となって行った。少年も自称ウェット派を名乗っている。通常ではなかなか釣れない
大きな魚と出会いたいらしい。釣人は、ウェット(水中毛鉤)をひったくる様に奪う
野生の息吹が指先に伝わると何よりの幸せを感じた。それでも時々、ドライ毛鉤を
水面に浮かべることもある。反りのあるターンオーバーや毛鉤の静かな水面着水が
心地良かった。「共に捨てがたい魅力だネ!」今日は、久しぶりに水面を楽しもう。
毛鉤は改良「ダディー ロングレッグ」。旧型にスリム化を施した新作ラブレター。
今朝の夜明け前、釣人と少年は浅瀬で一匹づつ、美しい野生の宝石を掌にした。
ウェットが生んだ「水切れの良い揺れるドライ毛鉤」。秋の日に少年の毛鉤を結ぶ。

 

カディス鉤

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カディス鉤 

Caddis:トビケラ。毛翅目、Trichoptera の水生昆虫。釣人言葉でカディスと呼ばれる。
カゲロウと並び、捕食される割合が非常に高く、鱒達の一年中通しての食糧源でもある。

フライフィッシングを始めた頃、 Fly(毛鉤)とは、カゲロウを模した毛鉤だと思い込んでいた。その程度が精一杯背伸びをした全知識であり、当然の如く、ドライフライ(浮かせた毛鉤)のナチュラル・ドリフト(変な引っ張りがなく、自然な流下状態)が必須の釣り方だった。上流へ向かって毛鉤を投げ、恰も、糸が結ばれていない様に流れに乗せる。自分の方へ出来るだけ自然に流れて来るのを待つ。鱒はそんな状態で水面を流下する毛鉤を、本物のカゲロウと思い込み、食い付いて釣れる釣法だった。まだ未熟なキャスティング技術であったにも関わらず、或る日、自分の釣法にひとつの疑問が浮かんだ。「余りに流れ任せではないか?」。鱒は客椅子に座り、回転寿司のベルトコンベアーで運ばれて来た様なお皿に乗る餌を食べるのか?未熟な疑問ではあったが、そのお皿から外へ飛び出す毛鉤を巻いて見たくなった。そんな釣りは有るのだろうか?どんな毛鉤なら良いのだろうか?答えは流れの中にあった。カゲロウと違い、一気に水面から飛び立つ蛾の様な虫がいたのだ。釣人達はその水生昆虫を「カディス」と呼んだ。巧い釣人の毛鉤箱を覗かせて貰うと、不良ぽい形の毛鉤を発見して驚いたものだ。ネクタイを緩めたその毛鉤は、自分の中に増殖し、やがて、水中から水表迄を広く自由に探れる「ウェットフライ」へ扉を開いてくれた。自由な発想を齎してくれた毛鉤だ。



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